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【第12限目】 IPOの傾向 (2) |
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| 今回は第11限目の続きとなります。各新興市場の特徴を把握しておくことは、上場を真剣に考える企業であるならば当然のことです。
【第12限目】IPOの傾向(2)−新興市場の特徴− 新興市場とは、ベンチャー企業等将来的に高い成長性が認められる新興企業に直接金融の場を提供している株式市場のことです。 その代表が、JASDAQ、東京証券取引所マザーズ、大阪証券取引所ヘラクレスで、その他にも、名古屋証券取引所セントレックス、札幌証券取引所アンビシャス、福岡証券取引所Qボードがあります。 それら新興市場は、新規上場が盛んになったことから、一般投資家をはじめ、機関投資家からも関心が持たれており、既存の市場に上場している企業と比較して、発行済株式数が少ないことから、値動が大きく、投機的な株価変動が起こりやすいといった特徴があります。 ここでは、その代表的な「JASDAQ」「東証マザーズ」「大証ヘラクレス」についてご説明します。 【JASDAQ】 JASDAQ市場は(株)ジャスダックが運営していた当時、中堅企業の新規公開に適した市場であると認識されていました。(株)ジャスダックの証券取引所化にともない、中堅企業の直接金融の場の提供という使命は変わらないものの、今までの登録銘柄はジャスダック証券取引所の上場銘柄となりました。 従来の登録銘柄改革により導入された「マーケットメイク」といわれる方式を、ジャスダック証券取引所では引き続き採用しています。国内で唯一、上場銘柄毎、マーケットメイク方式とオークション方式という異なる手法により売買が行われています。 マーケットメイク方式とは、証券会社が売買の気配値を示し、当該値段で売買注文に応じる仕組みです。ロンドン証券取引所やナスダック市場において導入されています。 オークション方式は、投資者の売り注文と買い注文の間で売買を成立させるものです。また、他の証券取引所と同様に、成り行き注文も可能になりました。 【東証マザーズ】 マザーズは、流動性、迅速性、透明性、成長性という特徴を掲げ、成長過程にある新興企業に対して今までより早い段階で証券市場からの直接金融による資金調達の機会を提供することを目的として創設されました。 平成14年3月、東証が、「マザーズの上場制度の見直しについて」を公表し、従来求めていた新規事業性を対象要件から外し、高い成長可能性を有していれば足りるとしました。 但し、この高い成長可能性の判断は、成長事業のみならず、会社全体としての成長であるとしているため、会社全体として高い成長可能性が確認できない場合、成長は認められませんので注意が必要です。 【ヘラクレス】 大証ヘラクレスも、東証マザーズと同様に、 (1) 申請書類を削除して、スピーディーな株式公開を可能とする (2) 流動性の高い株式市場を目指す (3) 四半期ベースの情報開示等ディスクローズを重視する。 を申請会社に求めています。しかし、以下の点で独自の特徴があります。 1. 対象企業毎に、上場基準を区分しています (1) スタンダード1号 (2) スタンダード2号 (3) スタンダード3号 (4) グロース この基準は、アメリカのナスダック市場(NASDAQ)の基準に準じて設けられています。 2. 高い流動性を求めており、上場時に於いて浮動株時価総額基準を設け、上場基準と連動した上場廃止基準があります。 もちろん、どこの市場をターゲットにするかは、主幹事証券と相談の上、決めることになります。実際は、上場しやすい市場を選択し、まずはなんとしてでも上場をと考えることもあるようですが・・・。
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海生裕明
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ばんせい証券株式会社 |
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