|
板垣宏征の「見えない・からだ学」 75号 |
|||
|
「カラダのリズムとココロのリズム 〜出すことから始まる1日〜」 |
|||
| シリーズ「カラダのリズムとココロのリズム」。2番目のテーマは「大腸」の時間です。まずは、図1の「経絡のバイオリズム表」をごらんください。 |
|||
|
<図1 経絡のバイオリズム表>
|
|||
![]() |
|||
| みなさんは、朝、何時に起床しますか?首都圏へ通勤される方などには、このAM5:00〜7:00の間に目覚ましで起される、という方も多いでしょうね。 この時間帯というのは、カラダでは、「大腸」にエネルギーが集まる時間です。前回も触れましたが、カラダにとっての1日の終わりは、AM1:00〜3:00の「肝臓」の時間です。 カラダに溜まった毒素の「解毒」にあたるこの時間には、昨日までの自分と、新しい自分とを「分離」させる作用があります。 内臓や細胞にたまった不必要な老廃物が、体液中に放出され、まず、肺や皮膚呼吸を使って、AM3:00〜5:00の間に、「気体の形」で放出されていきます。 そして、AM5:00〜7:00、今回のテーマである「大腸」にエネルギーが巡って来て、「液体と固体」の形で排出が促されるのです。 表によると、「大腸」の次は「胃」の時間に入りますから、本来、カラダが求めているのは、「まず排泄してから、新たな食事を摂ってね」ということなのです。 「出してから、入れる」、この法則を守っている限りは、まず健康を維持できます。これは健康に限らず、すべてのエネルギー循環にも言える法則です。 例えば、お金。ある方から教えてもらったのですが、自分の財布にお札を並べて入れるとき、1,000円札は頭が上を向くように、5,000円、1万円札は頭が下を向くように入れておくと、大きなお金が舞い戻る循環になる、とのこと。 使う金額はすぐ出れるように、大きなお金は財布にとどまっているように、という財布の「場」をつくるワケですね。 また、経営者には資金繰りが毎月の悩みの種ですが、できることなら、月初の1日を支払いの日にし、毎月末日の通帳記入の際には、金額が出来るだけ一桁繰り上がる記載が残るように工夫するのだそうです。すると、通帳という「場」には、小金が出て、大金が残るという循環が生まれるそうです。 何だか細かいことのように思うかも知れませんが、こうした常々の意識の積み重ねこそが、こちらの意識を、お金を好循環させるという意識にしてくれるのでしょうね。 さて、大腸に話を戻しますが、現在、がんの中で急速に増加しているのは、「大腸がん」です。 戦後、長い間、がんと言えば、胃がんが死亡率のトップでした。ところが、ここ7〜8年で、男性のがん死亡率は、肺がん、肝臓がんに続き、大腸がんが第3位になり、女性に至っては、死亡率トップが大腸がんになりました。 よく指摘されることですが、いま発病率の高くなっている、いわゆる団塊世代は、本格的に学校給食が始まった世代です。また、冷蔵庫が普及し、食卓がその恩恵を受けて、そうした食事スタイルも団塊世代で定着しました。 食生活と大腸の働きは切っても切れない関係にあるので、戦後の食事の変遷が、現在の大腸がん発症率に影響を与えるのはうなずける話ですが、ここでもうひとつ、大腸が持つメタフィジカル(形、構造の奥にある本質的なテーマ)的な意味合いから申し上げると、「時間に束縛される」という側面が浮かび上がるのです。 ここで、大腸の構造に目を向けて見ましょう。大腸とひとくちに言っても、図2のように、大腸は大きく、結腸と直腸に分けられます。
|
|||
|
<図2 結腸と直腸>
|
|||
![]() |
|||
一般に、食べ物は、体調や食べ物の量、種類などにより変化はありますが、大腸へ入っていくのが4〜9時間、S状結腸までは12〜16時間、排便までに24〜72時間かかります。 図2のように、カラダの右側にある上行結腸で「液状」だった食べ物は、カラダの左側にある下行結腸では、「固形物」になります。 腸は蠕動(ぜんどう)運動という小刻みな動きで、便を前へと押し進めるのですが、この運動はとてもストレスの影響を受け、したがって大腸での液体から固形物への変化に大きな影響を及ぼします。 腸はリズムに敏感なだけに、とくに、時間への束縛ストレスがその大きな要因になっていて、何時までにとか、次の電車は何時発とかの、切迫感ストレスに弱いのです。 ところで、企業の就業規則で多いのは、AM9:00始業というところでしょうか。業態にもよるでしょうけど、AM9:00始業なら、8:30までに会社に来るように、などと暗黙の了解がしかれていることも多いでしょう。 とにかく、通勤時間などを逆算すると、AM6:00前後には起床しなくてはならないケースは多いはずです。 ただ、カラダ本来の求めるところでは、自然のリズムで夜明けとともに目が覚めるのが望ましい一日の始まりです。しかし、多くの人は強制的に「目覚まし時計で起される」生活になっていることでしょう。 あなたは、目覚ましの音に異様な威圧感を感じませんか?これで毎日が始まる不快感には、おそらく大腸も同じような気持ちを抱いているはずです。 “ああ、今日も始まってしまった…”大腸のそのようなストレスは、とても快便とは言いがたい水溶状の便か、あるいは朝、出すものも出さずに外出する(つまり便秘の温床)という結果を生じさせてしまいます。 つまり、「出してから、入れる」という法則に、一日の頭からつまずいてしまうことになるのです。 【AM5:00−7:00のテーマ】 …自然のリズムで始まるか、強制的リズムで始まるかによって、今日1日のカラダに、その影響を残す …「出してから、入れる」のエネルギー好循環のチャンスの時間 …液体から固体へ、(これがうまく行っていない人は、ガスを生じる)が表すように、自分という存在価値をしっかりしたものに定着させる 以上が「大腸」が表すテーマであり、それは同時に、「私」を「私」足らしめる大切な時間帯であること、逆に言うと、集団的時間が自分をどれだけ束縛しているか、ということが表われるということにもなります。 【このテーマがうまく行かないと起こる感情ストレス】 ・切迫感、プレッシャー、神経質 ・「他人に合わせなければ」という、言われなき焦燥感 ・「自分はちゃんとやっているのになんで批判されなければならないのか」といった不満 ・金銭的不安 下痢、便秘、ガス、あるいは金銭的不安感のある人は、いかに自分が他人の時間で生きているかを見直し、目覚ましに起される日を、1日でも減らすことを心がけることをお奨めします。 |
|||
|
株式会社なぞけん ココロとカラダの謎研究所 |
|||
|
|
|||
|
※板垣宏征氏に質問のある方は、なんでも結構ですので下記にお寄せください。 okada@jmca.net
|
|||
|
|
|||
|
|
|||
|