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板垣宏征の「見えない・からだ学」 69

「予防のココロ 〜急性心筋梗塞〜

 「予防のココロ」シリーズ第7回は、急性心筋梗塞です。

 ●日本人の死因の第6位は、急性心筋梗塞

 ●2005年データでは、1年間で4万7189人がこの病気で亡くなっています。

 急性心筋梗塞は、年間で1,000人に2人が発症する病気なんだそうです。

 こういう統計が取れるのは、「急性」だからですね。ガンやほかの慢性病などは、年間で1,000人に何人が発症する、というデータは取りにくいでしょう。

 いつが発症ってわからない病気が多い中で、急性心筋梗塞は、急性で、しかも「死」を連想させる病気の代表格です。

 ところが、この病気、死に至る率というのは、発症数全体の20%弱なんだそうです。あまりこの病気に馴染みがない人から見ると、急性心筋梗塞になったらほとんどがそのまま亡くなる、というイメージがあるかも知れません。

 でも、見方を変えて言うと、それで日本人の死因の堂々6位、5万人近くも亡くなっているということですから、心筋梗塞の発症率は、恐るべき数字になっているんですね。

 ところで、私が定期的に開催しています「病のココロ講座」で、受講生にこんなアンケートをとったことがあります。

 問)ガン、脳卒中、心臓病のうち、もっともなりたくない病気はどれですか?

 なりたくないのはどれが一番だったと思います?また、あなたはどれでしょうか?

 このときのアンケートでは、第1位が脳卒中でした。全体の65%が、「これが一番イヤ」と答えました。理由のほとんどが「後遺症が残り、まわりに迷惑をかけるから」です。

 そして、第2位がガン。これは、全体の35%でした。「身近で大変さを知っているから」というのが意外に多かった理由です。

 したがって、65%(脳卒中)+35%(ガン)=100%となります。

 つまり、このアンケートでは1位の脳卒中と2位のガンで全体を占めてしまいました。ということは、死に方が、ガン、脳卒中、心臓病の3つしかないのなら、心臓病を選びたいのが1位ということですね。

 その理由として、「心臓病が一番スマートに死ねそうだから」「苦しまずにすっと行けるから」などが理由に挙がっていました。

 ところが、ところが…、急性心筋梗塞の場合は、生き残る率の方が圧倒的に高いですから、“すっと”は死なせてくれません。

 それに、心筋梗塞から生還した人が言うには、「心臓を誰かに鷲づかみされたような痛さと苦しさ」なのだそうです。

 どうやら心筋梗塞は、なる前の印象となった後の印象とでは、ずいぶん違う病気のようです。

 【症状イメージ・マップによる心筋梗塞のココロ】

 私が症状の様子をヒアリングする際によく使う手法に、「症状イメージ・マップ」というのがあります。『マインド・マップ』というのをご存知の方はいるかも知れませんが、あの応用です。

 やり方は、中心の円にテーマとなる症状名・病名を書き込み、ある法則にのっとった質問で、その症状から連想する事柄を放射状に書き出していきます。

 これの詳しい展開の仕方は、また改めてご紹介しますが、「心筋梗塞」をテーマに、このマップをつくりこんでいくと、最終的に導き出されるココロが「戦い」になるケースが多いのです。

 <この症状から連想で引き出される言葉>

 ・赤

 ・競争

 ・戦場、戦死

 ・活躍(喝采)

 ・表舞台(舞台を降りる)

 ・人生とは戦いである

 
 【考察】
 
 心筋梗塞から生還された方は、多くが心臓の左に「壊死(えし:組織の細胞が部分的に死んでいる状態)」を抱えていらっしゃいますが、この原因は、心臓に栄養を送る冠状動脈が詰まり、とくに左心室の心筋が酸素不足で死んでしまうのです。

 さて、ここでのポイントは、「心臓の左側」というところです。

 私はよく、「症状が、カラダの左側に出るときには女性性のエネルギーに課題が、カラダの右側に症状が出る場合は、男性性のエネルギーに課題がある」と見ます。

 このように、私が「左半身が女性性、右半身が男性性」と見る根拠は、心臓のはたらきからです。

 左心室は血液を全身に送り出す、つまり血液(栄養、愛)を身体中に配る“母性”の働きです。一方、血液を右心房に集めるためには重力に逆らう筋力が必要ですが、「筋力」からして“男性的”ですね。

 静脈血というのは、単に細胞が排泄する老廃物を集めるというのではなく、身体の各細胞が、それぞれに自己表現した創出物を、心臓の右心房に集め、肺を通して、大気(社会)へ還元するシステムだと見ます。

 こうしたカラダの中の血液回収業務を、狩や社会への還元などはもっぱら男性が担ってきたことから、私は“男性性”と見るわけですが、これはカラダの右側に現れます。

 ところで、日本は古来から、左京・右京、左大臣・右大臣は、どちらも左が上位です。

 これは、左=母性、女性性上位の社会だったということを指していると言えるかも知れませんが、明治維新後、日本の社会は急速に男性性の社会システムになりました。

 そして、先ほどの「カラダの右側が男性性で、左側が女性性」であるということを合わせて考察してみると、急性心筋梗塞とは、「カラダの右側エネルギーが強すぎて、左側の母性が追いつかない状態が、血液循環で起こると、どこかでブレーキがかかる」というひとつの現れ方といえるかも知れません。

 
 【急性心筋梗塞予防のココロ・エクササイズ 】

 心筋梗塞では、「戦い」という言葉が、イメージ・マップで頻出します。これは男性性が強くなっている理由として生じるのですね。

 ・まず、搾取、競争、拡大、資本主義、経済成長、という言葉からどんなことを想像するか、紙に書き出してみましょう。

 これは、自分の中の男性性への質問です。サッと思い浮かぶままに、7つ書き出します。

 ・次に、慈愛、思いやり、共生、子育て、与える、という言葉からどんなことを想像するか、同じく紙に書き出してみて下さい。

 今度は自分の中の女性性への質問。同じく7つ、あまり考え込まないで、すっと出てきたものを素直に書き出します。

 さて、両方7つ書き出してみて、どちらの方が時間がかかりましたか?男性性の質問の方が早く出てきたなら、男性エネルギーが強くなっています。

 自分の中の男性性と女性性のバランスをはかることが、急性心筋梗塞の最大の予防になります。どんなイメージが連想されるか、ぜひ試してみてくださいね。

 株式会社なぞけん ココロとカラダの謎研究所 
  代表取締役 板垣宏征

 ※板垣宏征氏に質問のある方は、なんでも結構ですので下記にお寄せください。 okada@jmca.net
 ●板垣氏のパーソナル・リーディングについて
 4月20日(金曜日)、東京サロンにて板垣氏による「予防のココロ・エグゼクティブコース」が実施されます。板垣氏とのマンツーマンの個人リーディングで、ガン、脳卒中、心臓病など、気になる病気を予防する心のケア方法を、じっくりアドバイス。詳しいお問い合わせは「ココロとカラダの謎研究所」 (TEL)078−782−6673、(メール)info@nazoken.com まで。
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