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板垣宏征の「見えない・からだ学」 58号 |
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「潜在意識と病と 〜病気を病気のままで終わらせない〜」 |
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当研究所には難病や末期のがんを抱えたクライアントさんが多くいらっしゃいます。
日本では、病気を治すことのできる資格を持っているのは医師免許を持った医師、専門教育を受けた医療従事者のみ、というのがルールですから、私たちが病を治す立場で、クライアントさんと関わるわけには行きません。 ただ、難病と言われる中には、もう手の施しようもなく、病院に行っても治療の方法がないという方もいらっしゃいます。 ALSという病気をご存知でしょうか。 「筋萎縮性側索硬化症」と言いますが、その名前の印象からしても、とても深刻な病気です。 日本でも推定患者数は約7000名と少なく、厚生労働省の認可する難病指定の病気です。原因不明なので、治療の方針がありません。 どんな症状が起こるかというと、筋萎縮によりからだの自由が利かなくなり、それが足から始まって、下から順番にだんだん上に上がってきて、最後は瞳孔しか動かなくなります。 運動神経が破壊されるので、筋肉の神経伝達が進まず、次第に筋肉が萎縮してしまうのです。運動神経が破壊されてしまうのに、知覚神経は通常通り働くので、痛み、かゆみ、痺れなどの皮膚感覚は通常です。 考えてみてくださいね。「外部のいろんな刺激は感じるのに運動神経が働かない、ためにそれらに対応して動けない」ということ。 歩行困難、手の不自由、車いす、寝たきり、人工呼吸器・・・。病院ではリハビリや検査を施して行きますが、それ以上はただ患者さんの進行を見守るしかありません。本当に残酷な病気です。 かつてALSのクライアントさんとお付き合いしたときのお話です。 ご主人がALSを発症し、奥さんが懸命に介護に携わって来られました。本人にとっても大変つらい病気ですが、周りで支える家族も、本当につらい状況に追い込まれます。 人間は夜寝るとき、無意識のうちに十数回寝返りを打ちますが、ALSの患者さんの場合は誰かにからだの向きを変えてもらわなければなりません。この奥さんも夜2時間置きに起きてはご主人のからだの向きを変える毎日でした。 まとまった睡眠時間が取れない毎日というのに、人間はどれだけ耐えられるでしょう。 奥さんが告白して下さったのは、ご自身の精神状態でした。 「何とか笑顔を保とうと、寝たきりの主人に冗談を言ってはちょっとからだにタッチしたりしますよね。最初は少しポンとたたく程度が、徐々にその手に強く力が入る。バチンと主人をたたいてしまった時、その音に私自身、自分の精神状態が怖くなって、何度もノイローゼに陥りそうになったこともあります」 この心理状態、本当に関わる人にしかわかりません。それでもご主人を守ることができるのは奥さんしかいないのは事実。 週に何度かやってきてくれるヘルパーさんや親族の協力を頼りに、自分の精神状態を保ちながら、献身的にご主人を介護してこられました。 波動リーディングでは、病の背景に病のココロがあるということを前提にしています。クライアントさんの「見えない・からだ」の状況を読み解き、個人の持てる力を、今の現状に合うように、効率よくエネルギーガイドをしていくのがその役目です。 私たちのからだには、私たちを私たち足らしめるエネルギーが働いています。それは一方で肉体を維持するために使われ、一方で心の負荷に対するストレスを対処するように働いてくれています。 往々にして、病があるときは、エネルギー全体の消費が心の負荷を取るほうにばかり使われ、肉体を維持する方に回りません。 そのような状況が長引けば、肉体の方はエネルギーが枯渇し、肉体症状を回復していく力さえも奪われていきます。 エネルギーは限られた有効資源ですから、第3者である私たちがいくら上手にアプローチしても、その人自身に自分の身体を改善させる力がなければ、もう、どうすることもできないこともあります。 「病にココロがある」とする意味がここにあります。クライアントさん個人のエネルギー(見えない・からだ)の範囲内であれば、回復の方向性も個人のストレスパターンと特定の感情に焦点を絞り、そこに使われすぎてしまっているエネルギーの改善に努めることができます。 ただ、先のようなALSや末期がんといった難病の場合、これは個人の見えない・からだの範囲を超えるエネルギー消費が起こっています。 つまり、クライアントさんを取り巻く人間関係や環境、家系までものストレスを、クライアントさんが一身に背負っているという状況が見えてくるのです。 ALSのこのご夫妻に私がさせて頂けることは、もちろんその都度、情報水をおつくりして、ご本人のエネルギーパターンの改善をサポートしていくこと、そして、奥さんの抱えるストレスのケア、またお二人を取り巻く環境と家系のどこに課題があるのかを探っていくことです。 残念ながら多くの難病の方は周囲の献身むなしく、そのまま逝ってしまうケースが多いです。このご主人も結果的に言って、亡くなってしまわれたのです。 そのときのショックは耐えがたい傷を奥さんや私に残しましたが、でもだからこそ、ご主人がその身体を使って残した体験をどのように奥さんやその周りが受け取り、どう活かしていくかを考える必要があります。 今、多くの難病の方のリーディングに携わりながら、ご本人とその家族の方に伝えていることは、「ある意味、せっかくこうした、決して誰にもできるわけではない体験をしているのだから、その体験を具体的に日記に書くなりして残していくこと」、そして、「病に対峙していく過程での夫婦間のコミュニケーション、介護する側される側の率直な気持ちを日記に記していくこと」の2つです。 なぜなら、私は同じ病気に苦しむ多くの患者さん、その介護をしていらっしゃるご家族の皆さんには体験の共有こそが、大きな力を生むということをクライアントさんから学びました。 当研究所にいらっしゃるクライアントさんの中には、今話題のMIXI(ミクシィ)などにネット上のコミュニティを立ち上げられ、ご自身と家族の葛藤や、介護の中でつかんだ工夫などを発信していらっしゃる方もいます。 私どもの方でもそういったコミュニティへの参加の手順、患者会への関わり方などをアドバイスしています。 こうして発信し、まとめた体験情報こそは、大きな視点で見ると、病のエネルギーを別の形に変換して昇華していくということにもなるのです。 病気を病気のままで終わらせない。 「私と主人はひとつでした。主人の姿には私は私の心を見ていました。来世があるなら、きっと来世でも夫婦になるような気がしています。そのときは今世の体験を活かしてきっと心身ともに幸せに過ごせるはずです」 先のALSのご主人を介護された奥さんの言葉が今も私の心に残っています。 |
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人体の謎研究所&波動リーディングセンター |
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※板垣宏征氏に質問のある方は、なんでも結構ですので下記にお寄せください。 okada@jmca.net
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