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板垣宏征の「見えない・からだ学」 53

「潜在意識と病と 〜死に対する恐怖というテーマ その2〜

 誤解を恐れず申し上げますが、アトピー性皮膚炎には「死に対する恐怖」が大きく影響しています。

 私が行っている波動リーディングでは、病や身体症状を、こころの営み、特に「顕在意識と潜在意識の乖離(かいり)」として捉えることに取り組んでいます。多くの「感情波動コード」を武器に、クライアントさんの身体症状の裏にある、潜在意識のメッセージを探っていきます。

 アトピー性皮膚炎に悩むクライアントさんとは、大人から小さな赤ちゃんまで、多くの方とお付き合いをしてきました。そして大半の人に「死に対する恐怖」が反応します。しかも、たいていの場合、ご本人にそうした感情への自覚がないケースが多いのです。

 当初の私は、これはノイズとしてあまり重要視していませんでした。

 ところがクライアントのデータを整理しあらためて見てみると、結構な頻度でアトピー性皮膚炎の方に「死に対する恐怖」が反応しています。

 これはいったいどういうことなのか?ある程度年齢を過ぎた方には「死」というものも自覚できますから、多少なりとも「死に対する恐怖」はあり得るでしょう。しかし、生まれて数ヶ月の赤ちゃんにも反応するのはいったいなぜか。

 これに深く取り組むきっかけは、2歳の女の子とそのお母さんのリーディングでした。

 ひじや膝に多く炎症のあったこの子にも「死に対する恐怖」が反応していましたが、様子を見る限り性格は活発そのもの。元気で明るく、かゆみに対するイライラはあっても、始まったばかりの人生つまり「生」というものを存分に謳歌しているように見えました。とても「死」というものを具体的にイメージしているとは思えません。

 ところが、リーディングでは明らかに「死に対する恐怖」に反応します。

 いっしょに来られたお母さんに、生まれた後、この子に大きな事故があったか、あるいは母胎にいるときお母さん自身に恐怖を感じる体験があったか尋ねてみましたが、お母さんにも思い当たるところはなく、「死に対する恐怖」という言葉の響きのほうに怪訝な顔をされるばかり。

 ここから一歩踏み込んで「死に対する恐怖」の反応にこだわるか、あきらめて視点を別に移すか。あまりこだわりすぎるとお母さんにとってはこの子が今後事故に遭うんじゃないかとかいった無用な心配を抱かせかねません。

 この辺からは、クライアントさんとの信頼関係がものを言うのですが、この親子が親しい知り合いからの紹介だったこともあって、この時はもう少し突っ込んでこのテーマに取り組むことにしました。

 皮膚炎の場合、その炎症のわたしはからだへの出方をよく観察するのですが、たとえば、膝とひじは代表的な部位です。また首の周り、ひどくなると背中にもよく出ます。それぞれに波動的な意味があるのですが、この子の場合の特徴は手首でした。

 手首にまるでリストカットしたかのような傷が出ている。あくまで皮膚炎ですが、それにしては手首にまっすぐに出ています。左も右もあって、特に左が強い。

 この特徴にピンと来た理由は実は、以前、同じ皮膚炎のクライアントさんのリーディングで、背中に大きな炎症が出ている方のケースが印象に残っていたからです。

 この方は、その背中の炎症の原因が「過去世」にあるとおっしゃいました。

 過去世?その方はヒプノセラピーという催眠療法を受けた時、過去世催眠を受け、「背中の炎症は火あぶりにあって非業の死をとげたときのもの」と、カウンセリングで言われたそうなのです。

 うーむ、それは聞き捨てならない。私も過去世の存在を信じない方ではないのですが、自分のカウンセリングには、あまりそういったことは持ち出さないようにしていました。

 証明のしようのない、過去世、前世、超古代文明、宇宙人、UFOとかは、現実に取り組みようにないことだと思っていたからです。

 その時もふんふん、と聞き流す程度だったのですが、その後、気になって前世や過去世についての多くの文献を読み、私自身もヒプノセラピーを受け、過去世療法についての見解を深めるにつれ、私の取り組んでいる「見えない・からだ」にも、その人の前世や過去世の体験も含まれることを、次第に理解できるようになっていきました。

 先の2歳の女の子のお母さんに、慎重に、それとなく過去世療法の例を持ち出しながらお話をすると、お母さんは深くうなずき、「じゃあ、この子は過去世に自分の手首を切って自殺したことがあるということですね」とズバリ。これには「うーん」と返答に詰まらざるを得ませんでした。

 カウンセリングの難しさを象徴する場面に直面している私に、あにはからんや、お母さんの方から、「実は私も過去世療法を受けたことがあります。過去世でこの子と私はとても深い関係だったと聞きました。今のお話を伺って、この子の死に対する恐怖というのは、たぶん私との関わりの中での死なんじゃないかと、何となく理解できます。たぶんこの子は私に“生きる”ということのすばらしさを伝えたくて、私のおなかに来たんだと思いますよ」

 私は再度「うーん」と唸りました。このお母さんはすごい、とも思いましたが、そうか、過去世療法とはやはり現実なんだ、とも思い知らされました。

 もちろん、皮膚炎の方がすべて過去世に無念の死を背負っていると言いたいわけではありません。今、ナラティブ・ベイスド・メディスン(物語としての医療)というものが注目されていますが、過去世としてでも、そのクライアントさんがリアルに自分の人生の物語として反映するならば、それはその人にとっての現実なのです。

 特にこの親子のように、アトピー性皮膚炎とはある意味、そのプロセスの中で親子関係の絆を深めます。お医者さんにかかって皮膚炎の治療に取り組む過程も、また、この病に対してクライアントさん自身とその周りの人が何らかの意味を見出すことも、とても大切なことです。

 「死に対する恐怖」は、ひっくり返すと「どう充実した生を送るか」ということ。

 過去世を前提とすると、生きることに深い意味を見出せる魂がたくさん日本に転生してきてくれているという見方もできます。

 反対に、アトピー性皮膚炎が日本で増えているという現実を、今の日本人に、本質的に生きるとはどういうことかを教えてくれるメッセージと解釈することも、この症状を深く理解するひとつの見方だと言えます。

 その後、この親子に起こった変化は、女の子の手首の傷が消え、ひじもひざもきれいになったこともさることながら、一番の変化はお母さんがとても明るく、見るからに楽しげな人になったということでした。

 「この子にたくさんのことを教えられています。アトピーとどう向き合うか、誰にも相談せずに悩んでいたのが、今ではお知り合いのお母さんにアドバイスしています」とのこと。やはり、このお母さんはすごい方でした。

 人体の謎研究所&波動リーディングセンター 
  所長 板垣宏征

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 ※板垣宏征氏に質問のある方は、なんでも結構ですので下記にお寄せください。 okada@jmca.net
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