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板垣宏征の「見えない・からだ学」 50

「潜在意識と病と  〜抑圧というテーマ〜

 通年の慢性鼻炎で来られた中学生。お母さんといっしょにご来所されました。

 今年受験生で、鼻炎があると勉強も集中力が続かず、これを何とかしたいというのが相談の内容でした。

 3歳くらいから鼻づまりがひどく、15歳といえども、慢性鼻炎の年季は12年に及んでいます。

 各波動状況をリーディングで探ると、鼻粘膜、鼻腔、副鼻腔、確かに反応、そしてそこに干渉する要因として、感情波動で「抑圧」というコードに大きな反応がありました。

 何に対する抑圧なのでしょうか? 

 お母さんは人柄も笑顔も素敵な方で、お話を聞いていてもとてもいい育て方をしておられるようで、子供に抑圧を与えるふうに見えません。

 お父さんは? こちらもお話を聞く限り、子供を厳しく躾けるような方ではなさそうです。

 勉強に対する抑圧感? それは大いに考えられますが、3歳から続く慢性鼻炎の理由にはなりません。

 リーディングを進めるうち、ひょんなことから「胎内記憶」の話題になりました。

 胎内記憶とは生まれる前のお腹の中での記憶を言い、2歳3歳頃に言葉を覚えるようになった子供が、その記憶を口にすることで知られています。

 うち(人体の謎研究所)で主催するセミナーで、たまたま6月の講師に日本での胎内記憶研究の第1人者、池川明先生をお呼びしたばかりだったので、子育てや教育の中での胎内記憶の位置づけをお話するつもりで先生の一連の研究内容を紹介したのでした。

 すると、お母さんの方から「そういえば・・・」というふうに切り出して下さいました。

 「この子も小さい頃、胎内記憶を持っていました。お母さんのお腹の中はこうなっていた、あの時お父さんはこう言ったなどなど。それはそれは不思議な子で、3歳になる頃にはどこからともなくきれいな石を集めてきたり、足を組んで瞑想っぽいこともやっていた子供なんです」

 それを聞いた私の方がびっくり。私は仕事柄、胎内記憶については昔から知っていたのですが、身近に、具体的に体験がある子に会うのは初めてでした。ただ15歳になった本人はそんなことはすっかり忘れているようでした。

 そして、さらにお母さんが言うには、

 「実は、私の家系がちょっと変わっていて、うちの母(つまりこの子のおばあさん)には霊視能力的なものがあって、それでよく人の相談にのっていたりしてたんです。私にはそんな力はまったくないのですが、この子が不思議なことを言ったり、したりすると、ああ、この子にもそんな力が受け継がれたのかな、と思ったことを覚えています」

 世に霊能者という方は確かにいます。私自身、実際にたくさんのスピリチュアルリーダーを知ってはいますが、このお母さんはご自身の家族にそうした人がいることから、それは傍から見るほど生やさしいものではないということもよくご存知でした。

 「うちの姉にも少しそうした能力があったのですが、その力に飲み込まれてしまうと精神的に参ってしまったり、必要以上に物事に敏感になりすぎたりと、日常生活が健全に送れないこともあるんです。だからこの子には健全に、心がまっすぐに育つよう心がけてきたつもりなんですが」

 このお母さんは本当に聡明な方で、息子さんのことを大局から見守ることのできる方でした。そして、この子も鼻炎以外にはあまり問題もなく、礼儀正しく育っているのがよくわかりました。

 これは一般的な「抑圧」とはわけが違うようだ・・・。

 私はリーディングを、耳、脳下垂体、松果体(しょうかたい)、左目の方に展開していきました。

 これらの器官は6番目の「チャクラ」にあたる器官と言われています。

(※チャクラとは、古代インドのヨーガの修行法から生まれた、肉体と精神をつなぐエネルギーの中核とする考え方で、ヨーガの伝統の中で体系化された肉体の中の「気」を生みだす7つのポイントです)

 そして、やはり、それぞれに反応が見られます。

 なるほど・・・。

 ヨーガ医学で「第6チャクラ」とは知性、思考力、判断力とともに直観力、霊的透視力などをつかさどるエネルギーセンターと考えられています。そして、「鼻」も第6チャクラに含まれる代表的な器官なのです。

 おそらくこの子を育てる中で、胎内記憶などを話し始める3歳の頃、お母さんの、より普通に健全に育てたいという思いが強く作用して、この子の直観力と透視力とはしだいに抑えられていったのでしょう。

 その「フタ」としての象徴が、「鼻炎」という症状になったのかも知れない。つまり、お母さんの家系が持つ特殊な力を、鼻でフタをすることで、知らず知らずに「抑圧」していった・・・。鼻炎が始まったのも3歳という、時期も符号します。

 「抑圧」の正体について、私が2人にそんな話をすると、お母さんもはっとした様子で、「そんなつもりではなかったけど、そうかも知れないですね」とつぶやかれました。

 私は「けれど、それはそれで、本当に彼が心の成長が伴ってこの能力を使えるようになった時、例えば推定能力の必要な弁護士、科学者、直観力の必要な芸術家、作家、そんなふうに、しっかりとやりがいある仕事を目標としてもてたら、その時はきっと、うまく力をコントロールできるようになるだろうし、そのバロメーターとして、鼻の通りがよくなるんではないでしょうか。」とお話ししました。

 すると、お母さんよりも、カウンセリング中、それまであまりしゃべらなかった息子さんの方が「よくわかりました」と一言。

 その一言に、私は何か強いたくましさを感じたのです。

 今、慢性鼻炎の方が増えています。また、春先のアレルギー性鼻炎の増加もうなぎ上りです。

 ひょっとすると今の日本人、人間が本来持っていたであろう、直観力、透視力にフタをし、自分の内側から出る判断力よりも、社会的規範による判断を優先させてきたことの象徴として、鼻炎の増加をみることができるのかも知れない。この親子のケースで、そう考えさせられた次第でした。

 人体の謎研究所&波動コミュニケーションズセンター 
  所長 板垣宏征
  http://www.nazoken.com/

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