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板垣宏征の「見えない・からだ学」 49号 |
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「潜在意識と病と 怒りというテーマ〜」 |
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「怒り」この感情をコントロールできたら、どんなに人生が楽になるでしょう。
怒りとは投影しやすい感情なので、自分が自分に絶対禁止していることを相手がやる、あるいは自分を自分で嫌っている部分を相手に見せられる、ということが引き金になります。 あるクライアントさん(女性、経営者)は肝臓の数値が高く、病院でC型肝炎と診断されて来所されました。 中国医学では「肝」には怒りが影響すると言われますが、肝に怒りが影響するのはなぜなのか、ヨガの教えと組み合わせるとよくわかります。 私たちは食事をするとき様々な感情を抱いているものですが、それはけっこう無視できない影響を、からだに与えています。 不安、恐れ、物思い、くよくよ考え事をしながら食事をすると、胃に入った内容物はなかなか前に進みません。結果、胃拡張(胃が下に下がる)や強すぎる胃液の影響を受けたりします。 逆に、怒り、イライラ、焦り、せっかちな気持ちで食事をすると、胃は内容物を早く運び、十分消化されない食べ物を小腸へと送ってしまいます。 私たちは栄養分の80%を小腸から吸収しますが、腸壁を通った食べ物が次に行く先は肝臓です。 肝臓は腸で吸収されたものの最終関門になっていて、いらないものや有害なものをもう一度、腸に戻すようになっているのです。つまり解毒(げどく)ですね。 肝臓に多くの負担がかかるのは、アルコールもさることながら、イライラや怒りを抱えながら食べる食事、つまり、いつも未消化のものが肝臓に送られてくるような食事の仕方なのです。 この女性に、食事中の感情の話をすると、確かにいろいろと考え事をしながら、急いだ気持ちで食事をすることが多いとのこと。でも、怒りについてはあまり思い当たることがないとのことでした。 ところが、リーディングでは肝臓に影響する感情波動に、「怒り」がバンバン反応します。 ・・・何なのだろう? いろいろとお話を聞いているうち、話題が共同経営者のことに至ったときでした。あきらかに彼女の表情が不機嫌になっていったのです。 本人は気づかないかも知れませんが、私は見逃しません。突っ込んで聞くと、会社では自分が社長、そのパートナーが専務取締役とのこと。 このパートナーというのが男性なのです。10年前にいっしょに会社を立ち上げ、人材派遣および人材コンサル業で軌道にのせ、年商もかなりの会社に育てました。 パートナーとは男女の垣根を越え、いわば戦友としてがんばってきましたが、この男性が3年前に結婚した時から、微妙なすきま風が吹き始めます。 パートナーの結婚は自分でも大いに祝福したつもりだし、奥さんもよく知っている人。 仕事上ではお互いが敬意を払い、うまく男女の関係を避けてやってきましたので、今さら男性として、女性としてお互いを見ることはありません。 「そう、愛情や恋心など、微塵も感じたことはないです」と彼女は言い切ります。 「微塵も」とか「まったく」とかの言葉が出たときはだいたい、あやしいのです。 怒っている人の表現には、「絶対」とか「必ず」とか言うのがよく出てきます。 私はできるだけ話題をこの男性へと誘導して行きました。 すると、ゆっくりとですが、彼女は自分の心を整理してお話してくれました。 仕事を通じて、彼女は女性としての自分を抑えてきました。パートナーより自分の方がトップになったのも、仕事上のリーダーシップを彼女の方が発揮できたからです。 でも、気づいてみればもう40歳手前。恋愛をまったくしなかったわけではありません。仕事も目まぐるしいくらい忙しかったし、このパートナーとも人間として尊重し合い、あまり男性としてみる機会もなかった。 でも、彼が結婚して、自分が結婚よりも仕事を優先してきたのは、どこかで彼がそばにいてくれることが支えになってのことだったと気づき始めたのです。 決して認めたくない、自分のこの感情。 怒りというのはいつもニ次的な感情なのです。その下には、寂しさ、悲しさ、助けてほしい、理解してほしい、愛してほしい、のいずれかが隠れています。怒りはそれらの蓋になっているだけ。 そう、怒りの正体は、わかってほしい、これにつきます。 彼女がちょっとしたことで、彼との意見の対立に腹をたてるようになったのも、ここ2、3年のことでした。そして、肝臓の数値が上昇し始めたのはこの1年くらいのことです。 怒りっぽい人と言うのは、いつも「正しさ」を振りかざします。世の中で何が正しいのかを必死で説こうとします。 「そうでしょう。そのはずよね。そう思いませんか。それが正しいでしょ。」・・・「つまり、わかってよ!」 彼女にもそういう言葉が目立ちました。でも、そう言えば言うほど、 「私、こんなに努力しているのよ」 「私、こんなに我慢しているのよ」 「彼のために・・・。私、こんなに彼を愛しているのよ。」 と、私には聞こえてきます。うーむ。 怒りとは無理解の対立です。わかってくれないなら、わかってやらない。 わかってほしい、でも、わかられてたまるもんか。 この複雑な心の葛藤が限界を超えると、理解の臓器である肝臓に影響が出てしまうのです。 ご存知のように、肝臓の大きな役割は解毒(げどく)です。「毒を理解する」と書いて解毒。 肝臓は送られて来るものをよく観察し、相手がなんであるかをよく理解して、自分に必要なものであるかどうかを識別しています。 怒りというのは、この「相手を理解する」という肝臓の作業を、もっとも妨げる感情なのです。 「彼に対する怒りなのではなく、彼へのそうした気持ちを持っている自分を、あなた自身が受け入れられないことへの怒りなんですね」 私にしてはズバリそう言うと、彼女は涙を流しながら、 「わたし、彼が好きなのね」 と、ひとこと。 (よけい怒らせちゃったかな?) 少し反省しながらその日は終わると、しばらくして、彼女からお手紙が届きました。 「ご無沙汰しています。・・・(中略)会社は彼に譲りました。いずれそうしようと思っていましたけど、今、私は新しい仕事を始めようと準備しています。板垣さんと話しをしなければ、私は彼にわからせてやろう、という間違った動機で新しい仕事を立ち上げたかも知れません。彼が好きなんだ、と思えて本当にほっとしています。ちなみに情報水のおかげか、肝臓の数値は安定してきています。ありがとうございます」 うーむ、情報水がよかったか、彼女自身の心の変化がよかったか。 肝臓数値が安定したこと以上に、彼女が自分自身をしっかり受け入れ、その自分にきっぱりと別れを告げ、新しい一歩を踏み出したこと。私には、それが何よりもうれしいことなのでした。 |
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人体の謎研究所&波動コミュニケーションズセンター |
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※板垣宏征氏に質問のある方は、なんでも結構ですので下記にお寄せください。 okada@jmca.net
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