|
板垣宏征の「見えない・からだ学」 41号 |
|||
|
「日本人DNAのエネルギーガイド」 |
|||
|
先日、電車に乗っていて、微笑ましい光景に出くわしました。
普通電車の4人席。向かい合って3人の男子高校生が座っていました。一見だらしのない格好のその3人は、携帯で音楽を聴き、ひとつ空いた席には自分たちのカバンを置いて、いわゆるワガモノ顔で席を占領している、という感じです。 そこへかなり年老いた老夫婦が入ってきました。どちらも杖をつき、そのまま彼ら3人の前に立ちました。ここは明らかに席を譲る状況です。やはりというか、案の定というか、しばらくまったく無視の様子を続けている高校生たち。ガタンゴトンと列車がゆれるたび、おじいちゃんとおばあちゃんは近くの手すりを握り締めます。 しかし、意外な展開は、次の駅が来た時にやってきました。 3人のうち一人がカバンをまとめてすっと立ち上がり、電車を降りて出て行ってしまうのです。意外な顔で後を追いかける2人。3人の背中を視線で追うと、降りた車両とは別の車両から急いでまた同じ電車に乗っているではありませんか。 んー。なるほど〜〜〜。 私も含め、「イマドキの高校生」でレッテルを貼っているのは私たち大人かも知れない、という気持ちでした。 彼らにしてみれば、「あ、おじいさん、おばあさんこちらへどうぞ」なんて、わかりやすい『席を譲るの図』など、こっぱずかしくてできるものではない。 と言って、思いやりの心が皆無なわけでもない。 むしろ、この状況どうしようか、と次の駅まで頭を悩ませている現代高校生ならではの、複雑な心のうちを見せられた思いで、そうなんだな〜〜、と安心感と言おうか、なんと言おうか、とにかく何かが腑に落ちた気分になりました。 私はもう12年来、多くの方のカウンセリングを行なってきていますが、このように、頭で考える基準と心で想う基準とが、どことなく乖離(かいり)してしまって、それで悩んで、病んでしまっている多くのケースに出会います。 これは高校生に限ったことではありません。 グローバルスタンダード、世界基準、自由、平等、博愛主義、民主主義、資本主義、機械化、効率化・・・。世の中そうした基準の中でみんながみんな、取り残されまいと必死にがんばっている。だから自分もしょうがなく、それに合わせている。 頭で考えるに、自由、平等、資本主義は「善」に違いない。 でも、心の奥に何か大切なものを押し込めてしまっているような気もします。 最近、話題になっている『国家の品格』(藤原正彦著/新潮新書)を読み、まさに膝を打つ想いでした。 |
|||
![]() |
|||
|
|
|||
|
戦後60年、社会がどんどんアメリカ化し、アメリカ化した日本で生まれ、アメリカ化した教育の中で育った日本人が社会の中心を占めるようになり、頭ではそうだと理解しても、心の底で何だか納得できないことが本当に多くなっています。これは頭と心で、ぶつかり合いが起こっている証拠です。 たとえば電車に乗るということは、目的地に急ぐ手段でしかない。そこで出会う光景や人間関係などとはできるだけ関わらぬ方が身のため。まして、誰かに席を譲ることなど・・・。 でも、日本人のDNAには、「惻隠(そくいん)の情」というものがあります。 わかりやすく言えば「思いやりの心」です。 弱きものに対して自分ができることはないかと想う、自然な心の動きです。「惻隠」というくらいですから、これははっきりと目立ってしまっては元も子もありません。 たとえ席を譲るにしても、公明正大に「私は、席を譲ります!」とアピールするのがアメリカ式の正しさかも知れません。 私が!席を!譲ったんですよ!みなさん!(かように私は紳士なのです!) でも、これは何だか違うな、と日本人なら誰もが心のうちで想う。 「優先座席付近では、お年寄りやからだの不自由な方には席をお譲りください」 というアナウンスを聞くたび、日本人としてのDNAを傷つけられているような気分になるのは、私以外にも意外と多くいるのかも知れません。 こういったちょっとしたズレの積みかさねって、実は本当は怖いのです。顕在意識と潜在意識のズレを促進する最たるもの。 自分の国の伝統を誇れないというのは、まさに顕在意識と潜在意識の乖離を生み、ボディブローのように身体とDNAを傷つけ、結局、私たちを生活習慣病、現代病へと導いていきます。 私の仕事である波動リーディングは、クライアントさんの潜在意識にアプローチして、本当に自分で納得する生き方を健康へ結びつけるお手伝いをしているわけですが、最近、このことを、とみに考えるようになりました。 「ああ、なるほど、この仕事は日本人の心の伝統のDNAを呼び覚ますお手伝いなのだな」 電車の高校生の姿に、大切な日本人の心を学んだ次第でした。 |
|||
|
人体の謎研究所&波動リーディングセンター |
|||
|
|
|||
|
※板垣宏征氏に質問のある方は、なんでも結構ですので下記にお寄せください。 okada@jmca.net
|
|||
|
|
|||
|