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板垣宏征の「見えない・からだ学」 31

健康と人生を創り込む「見えない・からだ学」(1)

 見えない・からだ学では、普通の健康観とは違って、いっぷう変わった健康観をご提案しています。

 最近では、京都府の国民健康保険団体連合会と言った公的な機関誌にも、『自然治癒力を活かす生活』と題して連載させて頂いています。

 見えない・からだ学は、見えて、さわることのできる肉体以前にある、目に見えない・からだを前提としている、という点に最大の特徴があります。

 これは現代医学とは対極の、伝統医学や民間医療を基礎とした考え方です。

 ふだんは認識しない「見えない・からだ」を育てて、適応力のある柔軟なからだづくりをしていこうという新しいセルフケアの発想なのですが、こういう考え方が公的機関誌に連載されるとは、10年前には考えられなかったことです。

 それほど今は、セルフケア(自分の健康は自分で守ること)が重視される時代になったということでしょうか。

 今回から3回にわたり、今までの連載をまとめる意味でも、見えない・からだをどう育てると、よりよい健康を手に入れることができるのか?について考えていきたいと思います。

 まずは、その1回目。見えない・からだとはいったいどう考えればわかりやすいかをお話します。

 見えない・からだとは、「生命磁場」とも言うべき、その人固有の磁力と言っていいかも知れません。

 そこに磁力が働いているからこそ、私は私でいられるわけですし、また、そこに私という磁場があるからこそ、肉体としての私のからだが存在し得るわけです。

 例えば、私たちは、新陳代謝で自分の肉体がどんどん新しくなることを知っています。

 ・脂肪組織は3週間ですべての脂肪が入れ替わる

 ・皮膚は4〜5週間ごとに新しくなる

 ・動脈も2〜3週間で新しくなる

 ・固いように思う骨も3〜6ヶ月で全部が新しくなる

 ・胃の内壁などは5日ほどで新しくなる

 ・酸素、炭素、水素、窒素を多く含む組織は新陳代謝の流れが非常に早い

 ・逆に、鉄、マグネシウム、銅など金属系元素を多く含む組織では新陳代謝
  の流れは遅くなっている

 ・実に、人体の細胞総数の98%が、毎年、入れ替わっている

(引用『クォンタム・ヘルス』ディーパック・チョプラ著/春秋社)

 これだけ肉体の細胞が入れ替わっている事実を普段あまり意識しませんが、例えば毎朝顔を洗っていると、半年もたつと私の顔は物質的にはまったく新しいものになっているのです。

 ・・・にも関わらず、私の顔がまったく別人になったりはしません。

 なぜか?・・・不思議といえば不思議なことですね。

 これは、そこに、私の顔という磁力が働いているから、と考えることができます。

 つまり、私の顔という磁場がDNAを通じて複雑な分子配列を誘導し、その鋳型に沿って、実際の分子物理量がそこに集められ、細胞を、組織を、器官を、そして肉体を構築していくと考えるのです。

 「エントロピー増大の法則」(※注釈)という物理法則によると、基本的に物質というのは崩壊して風化していく方向にしか働きません。ですから、私たちの肉体も物質である限り、分解し、壊れていくものということになります。

 でも、ご自身のからだを見ておわかりの通り、傷なんかはほっとけば、カサブタができて治っていきますし、ケガをしたり風邪をひいたりしても、からだは何とか元に戻ろうとします。

 「気」を元に戻すことを「元気」と言いますが、元気でいると、なんだか若返ったね、と言われることすらあります。

 これは、エントロピー増大の法則にまったく逆らう現象で、物理法則では説明のしようがありません。

 この力こそ、私たちが私個人として生きていこうとする力の証明みたいなものなのです。

 そして、この力を説明しようとするとき、キーワードとなるのが「生命場」です。

 この言葉は生命科学的な意味、宇宙物理学的な意味、心理学的な意味等、たくさんの分野にまたがった意味を包含するのですが、今これを、自分の「場」をいかに意識し、創造するかという視点で考えて見ましょう。

 自分の場を創るという意味では、健康に限らず、さまざまな場面で見つけることができます。

 例えば、O−リングテスト(※注釈)というのをご存知でしょうか? 

 筋反射を使ったこのテストでは、初めて取り組む人にはむずかしく感じることが多いのですが、それをやる一人の達人がいると、不思議とみんなができるようになります。一人の達人がその場にいると、その人の場に引き寄せられるように、みんな、その能力が開花されやすくなる。

 同じようなことは、「気功」の訓練や呼吸法、瞑想などの道場でもよく起こります。一人の達人を中心に、みんなを包み込むような「場」ができてしまう。

 「柳生新陰流」という日本の誇る古武道では、まさに「場」という考え方をとても大事にします。

 よく宮本武蔵の剣と比較して言われるのが、武蔵の「個」の剣に対して、新陰流は「場」の剣だということです。

 新陰流では自分が優位に立つ「場」を、相手にそうと気づかせずに自然と創ってしまう。勝負はする前から決まっているという形にするのです。

 柳生新陰流の奥義は「無刀取り」というものですが、戦わないですむなら、戦わない「場」を創り出すことこそ上策というのです。すなわちそれは、自分の「場」が相手をそこまで包み込んでしまう、ということでしょう。

 武道や気功に限らず、これはビジネスにおいても見られる傾向です。

 一流の営業マンは、お客さんに自分を信頼してもらえる「場」を一瞬にして創ってしまいます。お客さんに安心感を与えるというのでしょうか、決して付け焼刃ではできない「場」創りの技です。

 場というものをそのように捉えると、自分の磁力をいかに高めるか、そして、それをいかに上手にコントロールするかは、自分の健康・人生を創り込んでいく上で、非常に大事な考え方ということになります。

 次回、引き続き、見えない・からだを大きく育てる具体的な方法論のお話をしたいと思います。

 

 人体の謎研究所&波動リーディングセンター 
  所長 板垣宏征
  http://www.nazoken.com/

 ※板垣宏征氏に質問のある方は、なんでも結構ですので下記にお寄せください。 okada@jmca.net
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