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板垣宏征の「見えない・からだ学」 27号 |
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(症状編10)「高血圧の本質」 |
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『成人病の真実』(近藤誠著/文春文庫)という本、ベストセラーになり最近文庫本にもなったので、お読みになった方も多いかも知れませんが、その目次、第1章の題名は、
〜基準値を変えただけで大量の「病人」が出現した〜 高血圧症「3700万人」のからくり という衝撃的なものです。 2000年、「日本高血圧学会」は、それまでの高血圧症の基準値(上160/下95mmHg)を、(上140/下90mmHg)に引き下げました。 そのおかげで、それまで1600万人程度だった高血圧患者が一気に3700万人に増えたと言います。 下のグラフは、各年代別でどれだけ高血圧患者が増えたかを示すものです(同書)が、60歳以上になると、7割近くの方が高血圧になってしまうそうです。 |
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驚くべき数字。赤ちゃんからお年寄りまで、日本の人口の四分の一強が「高血圧」だなんて・・・、ねえ。 日本高血圧学会は、数値基準は国際的に見合ったものとして、自信をもって基準改正を訴えたそうですが、それでも、基準改定によって高血圧患者の方が一気に倍以上に増えるとは、びっくりです。 2000年前後というのは他にも、1999年に「日本糖尿病学会」が空腹時血糖値の基準を(140mg/dl)から(126mg/dl)に引き下げ、「日本肥満学会」も1999年にBMIという肥満度を示す指数を(26.4)から(25.0以上)というふうに引き下げています。 これらは『健康日本21』という2000年から始まった国の施策と連動するものなのですが、「糖尿病」も「肥満」も「高血圧」も、2000年を境に数字上は、大幅に増加しているという事実を、ぜひ知っておいて下さい。 医療基準というのはお医者さんの世界のことなので、われわれがとやかくは言えないのでしょうが、生活習慣病の数が増えている背景にはこうした数字のカラクリもある、ということは、国民も冷静に認識しておくべきでしょうね。 さて、高血圧と言われてみなさん、連想する臓器はどこでしょうか? ――「心臓!」 そうですね。やはり、高血圧は心臓というイメージが強いですね。 それでは、心臓ってどんな働きをしているかご存知でしょうか? ――「知っているとも。血液を全身に巡らせる強力なポンプの役割をしているのだろう」 正解。どなたか知りませんが、ありがとうございます。 確かに新鮮な血液をからだの各細胞に送り届ける貴重なはたらきをしてくれているのが心臓です。 来る日も来る日も休むことなく、ばくばくばくばく。心臓が「ちょっと休憩」と停まってしまおうものなら、たいへんです。 心臓から送り出される血液の力が何らかの原因で必要以上に上がり、血管壁にハイプレッシャーがかかってしまう状態のことを「高血圧」と言うのですから、確かに、高血圧と心臓って切り離せない関係です。 そして、ここからが大事なことですが、高血圧は心臓から起こる、とすぐに連想してしまうように、私たちは心臓が血液の出発点で、抹消の血管が血液を受け取る終着点、というようなイメージで固定化しています。 循環器系の中心は心臓であり、そこから動脈と静脈がにょきにょき伸びて、やがて毛細血管になり、それが末端にまで広がっているようなイメージを、私たちは最初からしています。 ところが・・・。 ここからが「見えない・からだ学」で解く「高血圧」の見方です。 原初の生物の発生学的見地から言うと、生命維持のためにまず、「血液」の方が先にできました。 多細胞生物になるにつれて、血液を運ぶ機能もさまざまに進化し、血液専用の道路として「毛細血管」、幹線道路として「動脈と静脈」がしだいに整備されていき、それをコントロールする基地として、いちばん最後に「心臓」が誕生したのです。 つまり、私たちのイメージとはまったく反対に、血液→毛細血管→大血管→心臓という順番で成り立ってきたのが循環器系なのです。 この発生学的見地から見た血液循環システムは、どこかの国の中央集権システムとは違って、まさしく「地方行政優位」なのです。 すなわち、私たちの心臓の働きは、つねに末端の毛細血管の振る舞いに左右されると言うことです。 だから、心臓の血液を押し出す力が強いのも弱いのも、不意に心臓が決めるようなことじゃなくて、末端の毛細血管が総意で決めていることなのです。 毛細血管って、私たちのからだの状況に合わせて、その場その場で形を変化させているってご存知でした? 毛細血管はまさしく生きている。それは末端の血液の質がどうあるかによるのですが、さらにすごいと思うのは、心臓はそれらがどのように変化しているかを全部把握しているという点です。 以上のことを考えると、心臓は単なるポンプ以上の、何か微妙な調整役を担っている、と言うことに気づきます。 例えば、のどを傷めやすい人なら、のどへの血液配分を多くしたり、脳への血液供給が必要な時には、そのように拍動したり・・・。 身体のすみずみの状況までいつも把握している、それが心臓の本当の役割です。 高血圧になるのには、だから、それなりの、ちゃんとした理由がからだのどこかにあることを示しているわけです。 心臓がからだのすべてを知っているという証拠に、心臓移植の場合に起こる、有名な話があります。それは、移植された側の、その後の“性格の変化”です。 ある温厚な人が何らかの理由で、心臓移植を受けると、予後回復するにつれ、怒りっぽくいらいらするようになった。よくよく調べてみると、移植された心臓の提供者の性格であった、という報告です。 『記憶する心臓―ある心臓移植患者の手記』(クレア・シルビア他著/角川書店)には、心臓移植を受けた著者が、あきらかに提供者の過去の体験と思われる「夢」を自分が見た、ということも書かれています。 すべてを把握している心臓―――。心臓に“心”という字が当てられているのは、あながち無意味なことではないのです。 以上、説明してきたように、この連載の読者の皆さんには、高血圧は、心臓が勝手に暴れだした結果ではない、ということをぜひ知っておいてほしいと思います。 むしろ、からだ全体のサインを忠実にメッセージとして示しているのが、心臓です。 高血圧の原因が「腎臓」や「ホルモン」によるケースがあることは医学的にもよく指摘させることですが、波動リーディングでも、腎臓や生殖器の反応が高血圧に関連してよく出てくることがあります。 そこで、役にたつのが下の表です。 これは、私たちが胎内で最初の一個の細胞としてスタートした受精卵が、「胚」として3分割されて、それぞれどのような臓器・器官に変化していくかのグループ分けです。 |
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外胚葉由来器官 中胚葉由来器官 内胚葉由来器官
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発生学的に「心臓」と「腎臓」「生殖器」、それに「血液」は、同じ「中胚葉」から成り立っているので、それらは必然的に何らかの情報のやり取りをしています。 高血圧は、医学にも原因がはっきりわかっているものは一割程度で、あとの残りの九割は原因不明の「本態性高血圧」と呼ばれています。 血液と毛細血管、心臓、そして、中胚葉由来器官同士の相互的なつながりが高血圧の背景だとするなら、むしろ、原因を特定できないそれぞれの人に個性的な点にこそ、高血圧の特徴があると言えそうですね。 |
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人体の謎研究所&波動リーディングセンター |
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※板垣宏征氏に質問のある方は、なんでも結構ですので下記にお寄せください。 okada@jmca.net
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