|
板垣宏征の「見えない・からだ学」 10号 |
|||
|
「生活編 (4)食とのつきあい方」 |
|||
|
「今ある身体の状態は、過去1年間、何を食べ、何を考えてきたかの結果である」
という有名な言葉がありますが、今回は「見えない・からだ学」からみる「食」とのつきあい方をお話したいと思います。 わたしが住んでいる神戸には、WHO(世界保健機構)の研究センターがあります。 あるレセプションで、事務局長さんと同席する機会があったので、WHO神戸センターではいったい何を研究しているのか聞いてみたことがあります。 その事務局長さん(当時)がおっしゃるには、神戸センターでは研究の一環として、「日本の伝統食」を調査している、とのことでした。 WHOが日本の伝統食を!?・・・最初は意外でしたが、でも考えてみれば当然なことに、日本は世界の長寿国ということで各国から注目されています。 その要因として、日本の伝統的な食生活が研究されているらしいのです。 そしてこの研究は、世界各国の病院入院食に応用されていたり、飢餓国の食生活に提案されたりしているというのです。 当の日本人であまり知る人は少ないのですが、日本の「食」に関する伝統的な智恵は、「マクロビオティック」という食餌療法としても世界に紹介されています。 アメリカでは5人に1人は「マクロビオティック」という言葉を知っているほど、一般的で、クリントン元大統領やマドンナ、マイケルジャクソン、多くのモデルさんや女優さんなどをはじめ、全米で200万人以上が実践していると言われています。 こうした世界での注目と逆行するかのように、私たち自身の食生活がどんどんファーストフード化されているのは悲しいことですが、日本の伝統食の中で大きな役割を担っているのが、味噌、醤油、納豆、漬物といった「発酵食品」です。 下の図は、『ホメオパシー医学への招待』(フレグランスジャーナル社)という本からの抜粋ですが、著者の松本丈二氏の研究、「自然史食餌学」によると、生物系統的に人間から離れているものほど、それを食べることは健康によいそうです。 |
|||
![]() |
|||
|
発酵食品の元となる「菌類」を摂取することは、この説に照らしてみても理にかなうわけで、最近では、「キノコ類」からつくられた健康食品がずいぶん人気があるのもうなずけます。 でも、もともと日本の伝統食には菌類を元にした発酵食品が食文化の中心にあったことを忘れてはいけません。 さて、「見えない・からだ学」では、ひとりひとりの人体をとりまく生命場は四方に8mの範囲で及んでいると考えます(詳しくは当連載の第3号を参照して下さい)。 この広範囲にわたる「見えない・からだ」を前提として考えると、見るもの、触れるもの、あるいは、食べもの、飲みもの、呼吸、人間関係に至るまで、すべては、「見えない・からだ」にとっての「経験」と捉えることができます。 そして、この経験は、本人が意識するしないに関わらず、ちゃんと自分の「見えない・からだ」に蓄積されていきます。 |
|||
![]() |
|||
| 上の図のように、「食」を「経験」とみなすと、従来の栄養学とはまったく視点のちがった見方ができます。
食べ物とは、本来「いのちあるもの」をいただくわけですから、魚や野菜、菌類たちの「経験」を、自分の「見えない・からだ」の経験につなげていくということです。 さまざまな体験がわたしたちを強くするように、地球上に生きるさまざまな生命をいただくことで、わたしたちは自分自身の「見えない・からだ」の経験を増しているわけです。 「食」とはつまり、食べ物が生きた証を「波動」として、わたしたちのからだに摂りいれ、より適応力のあるからだをつくるということなのです。 『身土不二(しんどふじ)』という言葉をご存知でしょうか。 これは「人と土は一体である。人の命と健康は食べ物で支えられ、食べ物は土が育てる。ゆえに人の命と健康はその土と共にある」という仏様の教えから来た言葉です。 その人が住む土地が元気かどうかは、微生物の代表である「菌類」たちがよく知っています。 「見えない・からだ」にとって、土のことをよく知っている「菌類」の経験をいただくことはたいへん貴重なのです。 日本の伝統食が、もうひとつ大切なこととして伝えているものに「いただきます」という言葉があります。 最近は、ファーストフード化される日本の食事情に合わせるかのように、この言葉の本質的な意味合いも失われつつありますが、「命あるものをいただく」という日本の食文化が大切に伝えてきた意味を再認識しながら、「食」とつきあっていきたいですね。 きっと、どんな調味料よりも、食事をおいしくさせてくれるに違いありません。 次回は、このような「言葉」のもつ波動についてお話して、「見えないからだ学・生活編」を締めくくりたいと思います。 |
|||
|
|
|||
|
(株)サンクリエート波動Style事業部 |
|||
|
|
|||
|
※板垣宏征氏に質問のある方は、なんでも結構ですので下記にお寄せください。 okada@jmca.net
|
|||
|
|
|||
|