6月19日から21日まで、日本最大級のケーブルテレビ業界の総合コンベンション『ケーブルテレビショー2008』が東京ビッグサイトにて開催された。
25回目となる今年は2011年の地上波完全デジタル化以降に向けた各社の対策や取り組みなど興味深い内容のセミナーや出店が多く、3日間で累計91,972名が来場した。
ケーブルテレビは地上波テレビ放送の難視聴地域の解消を目的に誕生したが、現在は、地域に密着した番組制作や専門チャンネルの放送を行っている。
近頃は地上デジタル放送サービス開始に伴い、インターネット接続や固定電話サービスも提供している。
同イベント初日には贈賞式が行われ、ケーブルテレビや功労者や、地域特性があり、発想が新しく優れている番組に贈られる「日本ケーブルテレビ大賞」番組コンクールほかの表彰が行われた。
番組のコンクールでは、全国から応募された89番組の中から、沖縄ケーブルネットワーク制作の『沖縄戦を語り継ぐ〜南風原平和ガイドの取り組み』が最優秀グランプリの総務大臣賞に輝いた。
192社710小間が出展した総合展示会では、ケーブルテレビ事業者向けのインフラなどを展示するハードウェアゾーンと視聴者へのコンテンツサービスを展示するサプライヤーゾーンに分けれていた。
その中でパイオニアは、7月発売予定の、アナログホームターミナルからの置き換えを想定した新型デジタルSTB『BD-V171』を展示。
3年後にデジタル化へと完全移行とはいえ、地デジ対応のテレビへの買い換えを拒む加入者も意外と多そうだ。
そんな人へのサービスとして、『BD-V171』を利用すれば、アナログテレビもデジタル番組を視聴できる。
取り付けは、設置支援USBメモリを接続するだけで簡単に設定できるので、手間もかからない。
同社担当課長の根本直樹氏は、「簡易型の置き換えモデルは国内初。地デジ対応のテレビへ買い換えるといっても、ユーザーにとっては決して安くはない買い物ですから」と語った。
確かにテレビの買い換えに悩んでいるユーザーには朗報だ。
NTTコミュニケーションズのブースでは、小規模な放送局向けに生放送のニュース番組でアナウンサーの音声を認識し、字幕テキストを自動送出する『全自動リアルタイム字幕制作システム』を出展。
これは、放送前にアナウンサーが読む原稿をあらかじめテキスト化し、ワンボタンでフォーマット変換しておくと、放送時にアナウンサーの発話タイミングと同期して、字幕をリアルタイム表示する。
映像と字幕のタイムラグは、これまでの約10秒からわずか平均1.2秒にまで引き下げた。
同社担当課長の吉川氏は「専用の速記者が不要なので、その分の経費を削減できます」と語った。
今回のケーブルテレビショーは、全てのケーブルテレビの完全デジタル化へ向け、官民一体で進化を目指す近況を反映した活気が感じられた。