社長のための最新・ITニュース 73号 

『無料ルーズリーフ・エコフル

〜大学生への直接リーチに最適な媒体〜

 コピー用紙の裏面やカップコーヒーなど、広告ベースの無料サービスが定着しつつある。
 しかし、費用対効果、滞留率を考えると、すべての広告主が満足しているかどうかには疑問符がつく。

 そんな中、都内の大学生の間で「本当に配布されているのか?」「まだ手にしていない」といった声が聞かれるほど、反響を呼んでいるサービスが存在する。
 OA機器などを手がけるゼンリツが、昨年10月から開始した「エコフル」がそれである。

 エコフルとは、16枚入りのB5サイズのルーズリーフで、その下段には縦3.3センチ×横16.7センチの広告枠が掲載されている。
 今も昔も一冊で済むルーズリーフは学生にとってノートより魅力があるのだろう。

 現在、早稲田、慶応、法政、上智、帝京ほか、首都圏の大学13校の購買部に無料配布ラックが設置されているが、これがR25も真っ青の入手困難さ。
 クライアントの数は瞬く間に50を超え、この勢いはこれからも加速度を増すと思われる。
 
 「1日の配布数を限定しているため、午前中になくなってしまうことがほとんど。広告媒体としてルーズリーフが魅力的な点は2つあげられる。
 ひとつは滞留率をさることながら、対面率が極めて高いこと。授業中、勉強中、黙っていて目に飛び込んでくるわけだから、既存の紙媒体ではありえない効果が得られる。
 もうひとつは、試験前などは学生自らがコピーをとって、広めてくれる点にある。
 もちろん、コピーからコピーもあるわけだから、まさしくアナログバイラル効果といった表現がぴったりだろうか」(営業部マネージャー・斎藤栄作氏)

 大学生がターゲットだけに、成功の如何はQRコードが左右する。そのため、クライアントは一部上場から中小まで、ショッピング、着メロ、SNSなど携帯サイトを運営する企業が大多数を占める。

 業種も、バラエティーに富み、ヤフーモバイルと地元密着型の居酒屋や自動車教習所が一緒にパッケージされている点は面白い。
 なお、ページ指定や同梱される企業のくくりを指定する際は、基本料金にオプション料金が加算される。
 
 「ロスなく瞬時にリーチできるという点は証明されたので、今後の展開はターゲットのセグメント化になると思う。
 新たに有名女子大三校でサービスインしたのも、クライアントから要請があったっため。
 女子大生に直接リーチしたいという企業はかなり多く、全国展開していく上で、これはひとつの方向性となっていくことだろう。
 併せて、エリアに特化したアプローチも必然と視野に入ってくる」

 ちなみに、同社は休講情報などを流す、「インフォメーションディスプレイ(電光掲示板)」やコピー機を多数の大学に設置している。
 こうなるとこちらでも広告展開を…と想像してしまうが、
 「今のところ、ルーズリーフ一本で行っていく予定。他はまったく、考えていません」とのこと。

 どうやら、既存のサービスはそのまま、むしろエコフル拡大の足がかり程度に考えているようだ。

東京IT新聞 5月20日 10面

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