社長のための最新・ITニュース 54号 

『購買行動計測サービス

〜棚前の通行量・滞留時間等を自動把握〜
 構造計画研究所は、ビデオセンサーシステム「ビトラコム・サイトビュー」による、陳列棚に特化した購買行動計測サービスを開始した。
 仕組みは、棚上部に設置したカメラ映像を画像処理し、計測・集積を行なうというシンプルさ。
 それでも不特定多数の顧客について、ほぼリアルタイムで商品棚前の通行量・滞留時間、商品への接触回数を自動把握できるという優れものだ。
 
 なお、利用者に必要なのは、アナログビデオカメラと、リナックスベースで動くPCだけで、カメラがない場合はシステムのセットでレンタルも行なっている。
 従来、顧客の購買行動の計測は、目視やICタグ貼付といった方法が取られてきたが、「≪限定された顧客情報しか取得できない≫≪長時間計測の不可能≫(同書担当・田辺氏)など課題が付きものだった。

 しかし、このシステムを用いれば、すべてが解消すると同時に、大幅なコスト削減を実現する。
 「コンビニで3台、一般的なスーパーで10台から20台、ドラックストアの化粧品棚なら1台が設置台数のおおまかな目安となる。
 商品への接触に関しては、マス目に区切られたエリアに手が伸びていれば、触れていると判定する。
 システム事態は、これまでも市場調査ツールとして、小売店舗への来客人数や、店内における顧客の流れの計測などに活用されてきたが、今回は計測箇所を商品棚に限定した点で新しい」

 やはりというか、のどから手が出るほど欲しいマーケティング担当者が相当いるようで、同氏は手ごたえの良さを隠さない。
 中には特定商品に関して、並んで陳列されている同業他社の製品との比較を行ないたいという理由から、1台だけ導入している企業もあるという。

 「卸しているメーカーから引き合いが良いのはもちろん、調査商品とクライアントが別というケースもある。
 このケースの企業関係は明かせないが、このあたりが昨今のビジネスシーン象徴しているようで興味深い。このほかでは、小売店というフィールドだけでなく、流通倉庫のピッキング作業において、各工程の時間を計測する目的などに利用されている。」

 ちなみに、海外では似たようなシステムがレジカウンターに設置され、混雑時間やレジごとの人のばらつきを計測するのに利用されているらしく、今後も思わぬところから、ニーズが舞い込んでくる可能性は高い。
  
 「ピンポイントに人の滞留率・動きを計測するという点で、汎用性は非常に高い。広い意味での交通量の調査や生産関係の企業などには極めて有効だろう。今こそ求められている時期だと思うし、今後もあらゆる方面へこのツールの素晴らしさを売っていきたい」

 なお、同社の設立は1959年と古く、現在はマルチメディア、情報通信、移動体通信から建設、製造に至るまで、様々な分野に関してソフトウェアの開発・提供を行なっている。
 また、工学・製造分野や、マーケティング分野でのコンサルティングも行なっており、今回のサービスでは、取得データを受取るだけでなく、その結果を解析したパワーポイント形式のレジェメを受取れるオプションがあることも付け加えておこう。




東京IT新聞 12月4日8より

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