社長のための最新・ITニュース 7

『2006年・IT潮流の総括』

〜キーワードから次代のビジネスチャンスを見抜く〜
西
横綱


web2.0

大関
関脇
番号ポータビリティ
小結
ワンセグ
前頭一
オンラインゲーム
前頭二
炎上
前頭三
ウィニー
ナナロク世代
前頭四
CGM
前頭五
SNS(ソーシャルネットワークサービス)
パブリックジャーナリスト
前頭六
 今年はWEB2.0(※1)的企業、WEB1.0的企業で明暗が分かれた。
 WEB2.0的代表企業のグーグル、ユーチューブ(※2)が話題を独占。
 またWEB2.0の劇的な浸透によって、東証マザーズに上場したミクシィなど、ソーシャル・ネットワーク・サービス(※3)が一般的に認知されるようになった。
 
 またWEB2.0は、既存メディアに大きな影響を及ぼした。

 CGM(一般消費者によって作られたメディア)と呼ばれるブログ(※4)や、2ちゃんねる(※5)などに代表される、新しいメディアから一般の消費者が情報発信を行なうことが日常となったのだ。
 ドラマ・映画化などメガヒットとなった「電車男」。これも一般消費者の書き込みから生まれた商品である。情報を受ける一方であった一般消費者が、自らも発信できるようになった。一億総発信時代到来である。

 既存メディアとCGMの分岐点は今後、更にあいまいになるであろう。そうなるとテレビ・雑誌・新聞だけがメディアではなくなる。むしろ一般消費者が発信するナマの声の支持率の方が高くなるかもしれない。
 広告・宣伝のあり方は今後、どんどん変化していくのではなかろうか。
 そんなCGM分野で活躍するIT企業の若き経営者は、偶然にも1976年以降の生まれが多く「ナナロク世代」(※6)と呼ばれている。
 
 ブログで過激な発言をし、閲覧者からバッシングを受け閉鎖にまで追い込まれるという意味の「炎上」やユーチューブでの著作権つき映像の投稿に対する削除要請も目立った。
 番号ポータビリティー制度の実施による携帯電話各社シェア争いは激化、ソフトバンクモバイルが「予想外」割引で世間を騒がせたのも記憶に新しい。
 

 来年に向けて話題になりそうな言葉としてはITニュース3号でもご紹介した仮想通貨を用いた「セカンドライフ」、ネット販売において、ブログとアフィリエイトの中間サービスとして注目されている「ドロップシッピング」(※7)らがある。

 ネットでの言葉の浮き沈みは早いが、その言葉の向こう側には常に膨大なマーケットが見えている。いち早くその潮流を見抜くことができれば、2007年は更なる事業繁栄が望めるのではなかろうか。



                           東京IT新聞 12月07日1面より


※1 web2.0…ソフトやシステムの名前ではなく、次世代インターネットという意味。非常にあいまい  で定義は特にない。逆にWEB1.0は、旧タイプ、時代遅れと揶揄する意味で使われることが多い 

※2 ユーチューブ…ユーザーがアップロードした動画を無料で全世界に公開できるウェブサイト。

※3 ソーシャル・ネットワーク・サービス…社会的ネットワークをインターネット上で構築するサービスのこと。登録制、招待制などのいくつかの仕組みがあり、そのサービスのポリシーごとに分類される

※4 ブログ…weblogの略。簡単にいうと、インターネット上の日記である。ホームページよりも簡単に作成・運営ができる。芸能人・著名人・経営者が書くブログも流行。

※5 2ちゃんねる…匿名の巨大掲示板。殺人予告や訴訟が絶えず、何かと話題。

※6 ナナロク世代…例として、ソーシャルネットワーキングサービスの「GREE」社長の田中良和氏「mixi」社長の笠原健治氏など。ナナロク世代が大学に入学した頃に、windows95が発売され、パソコンとビジネスを直結して考えられる世代であると考えられている。

※7 ドロップシッピング…ネットによる成果報酬型卸売システム。販売業務をネットショップ側に委託し、メーカーは注文が入った時にのみ商品の発送を行なうので余分な流通在庫を増やさずに、販売チャネルや代理店を獲得できるという画期的な販売手法。


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