社長のための最新・ITニュース 3

『より現実化するネット世界』

〜もう一つの世界に溢れるビジネスチャンス〜
 

次世代のインターネットビジネス

 仮想通貨を現実の通貨に換金する「リアルマネートレード(※1)」という仕組みがある。
 
 インターネット上で行なうオンラインゲーム(※2)において、ゲーム内のお金やアイテムを、現実世界の現金で取引きすることである。

 ゲームにあまり時間を割けないが、強力なアイテムやゲーム内の貨幣のほしい社会人が、暇に任せてゲームをプレイして、アイテムや貨幣を大量に所持している学生などから、現金でそれらを購入する、という場合が多い。

 このリアルマネートレード(以下、RMT)の仕組みを使って、米国ですでに普及している多人数同時参加型オンラインゲームが、ついに年内に日本公開を果たす。リンデラボ社が運営する「セカンドライフ」である。

 セカンドライフでは現実と同じように社会や通貨があり、自分の分身となる2次元キャラクター、通称アバター(※3)を使う。もう一人の自分が家を建て、洋服などの買い物をし、仕事をする、というシナリオのないゲーム。
 
 所詮インターネットゲームと、高を括るのは早い。
 仮想世界内でビジネスを行い、そこで得た収入はサイト上にある両替所で換金される。その額はなんと現金の通貨に換金すると、日本円で月に2兆3,646億円にもなる。

 仮想世界のビジネスで生計を立てる利用者もいる。
 例えばとある女性はアバターに着せる洋服をデザイン。これが好評を得て、仮想世界内に販売店を開店させ、いまや仮想世界の有名デザイナーとなっている。

 インターネットを使用したビジネスというと、ネット通販の様にWEB上での商品の販売がすぐに浮かぶ。しかしRMTの出現により、新しいネットビジネスの形が生まれたのである。

 
表現欲求を満たす仮想世界

 しかし今、どうしてこれだけオンライン上でのコミュニケーションが広がっているのだろうか。現実社会での孤独感、疎外感、満たされない表現欲求の反動なのか。
 仮想世界のニックネームによるもう一人の自分活動は、願っても果たせない芸能人的活動と、変身願望を満たすコスプレと、あるいはシンデレラ症候群と、イコールなのだろうか。

 いずれにしても潜在的に人間にある自己顕示欲と好奇心の表れに違いない。「セカンドライフ」内の説明にはこうある。

『セカンドライフは今までに見たこともないようなクリエイティブな自己表現のパレットです』

 年内にスタートする「第二の世界」は日本にどんな新しいビジネスを誕生させるのであろうか。  

東京IT新聞 11月2日1面より

※1 リアルマネートレード…複数のユーザーがネットワークを通じて同時に一つの世界に参加してプレイするオンラインゲームにおいて、ゲーム内のお金やアイテムを現実世界の現金で取引すること。
※2 オンラインゲーム…インターネットを介して複数の人が同時に参加して行なわれるコンピューターのゲーム。
※ 3 アバター…チャット、ブログなどのネットコミュニケーションツールで自分の分身として画面上に登場するキャラクター。アバターの登場により、実世界のコミュニケーションと同じように表情や動作による豊な表現が可能になった。

画像はヤフーが提供するアバター。下記は基本の姿。これに好きな服、髪型、表情を組み合わせ、自分だけのアバターを作成する。一種の着せ替え遊びの様なものである。
http://avatar.yahoo.co.jp/

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