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〜視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚で体感〜
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急速に進んでいる次世代の通信研究がある。 視覚、聴覚はもとより、触覚、味覚、嗅覚の五感すべてをデータに置き換えて行なう「五感通信」である。 そこにはロボットのリモート操作によって疑似体験できる、まるで近未来小説のような世界がある。 通信の歴史はまず、電話、無線による聴覚から始まった。テレビ電話の発明により視覚も可能になった。 そして現在、触覚、嗅覚、味覚が実用化に向けて進んでいる。中でも触覚は多くのデータを伝えることができると考えられており、有望視されている。 医療分野で特に期待の「触覚」 慶應義塾大学医学部と理工学部が共同研究で取り組んでいる遠隔手術の特殊な装置がある。ハサミのような器具に指を入れて、モニターを見ながら開閉操作を行なう。金属なら硬い感触が、スポンジなら柔らかい感触を指で感じることができる。これにより優秀な医師が、遠隔操作で遠方患者の手術をすることが可能になるのだ。 東京大学でも開発中の研究がある。遠隔地にあるロボットで物体に触れた感覚を体感できるシステム開発がそう。自分の分身になるロボットを操縦し移動や旅に出る。ロボットの顔部分には操縦士の画像がディスプレイされる。 「嗅覚」は年内にも販売予定 嗅覚については、インターネットでにおい成分を送り出す装置を、料理番組でもおなじみの辻学園が開発した。フランステレコム株式会社の通信技術を元に開発され、今年度中にも家庭向けに販売される見込み。 このにおい送信装置はにおい成分の元になる液体カセットをパソコンに接続しネットで料理番組を観ると、材料のにおいが送信される。におい成分は数百万成分あるとされており、香りの調合をする会社での商品開発やゲームなどのアミューズメント施設などでまず実用化されそうだ。 データーベース化が進む「味覚」 味覚も期待される分野。塩味、酸味、甘み、苦味、うまみの五要素があり、それぞれの要素をデータ化すれば遠隔地にも送信することができる。 九州大学ではこの味の五要素を数値化する味センサーを開発して、株式会社インテリジェントセンサーテクノロジーが製品化も行なっている。食品会社では味のデータベース化が進められ、味の再現が可能だという。 SF映画の中でしか無理だと思っていたことが、もうすでに実現直前である。消費者として、経営者としてぜひ、新技術を活用して欲しい。 |
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東京IT新聞 10月26日4面より |
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