社長のための最新・ITニュース 1

『CM新世紀・ユーモア映像戦略

〜新しいネット広告時代の始まり〜
 ネットメディアにて新しい手法の広告が誕生した。

 今、話題のYouTube(※1)にて「メガネストアー」(株式会社アイ・トピア運営のメガネチェーン店)が展開するプロモーション「日本メガネ党」の政見放送がそれだ。

YouTube 政見放送
http://www.youtube.com/watch?v=AHT7umKvzuM
 

 YouTubeで企業が行なうプロモーションとしては初の試みである。そのため大変繊細な配慮が随所に施されている。

 例えばこの「政見放送」は3分45秒の映像がシリーズで展開されるが、映像として企業名・商品名の露出がない。メガネ愛好家として知られているお笑い芸人“おぎやはぎ”を起用し、コント仕立ての「政見放送」の台詞中にさりげなく流れを崩さない様に商品名を出すのみである。

 つまり、特定企業の宣伝に終始するのではなく、あくまでメガネ愛を訴求することに徹しているのである。ネットの匿名性により、過剰な企業名、商品名露出やあざとい宣伝はバッシングをあび、「炎上」してしまう傾向がある。
 
 かつて企業は、TVCM用、店頭用と映像を制作し莫大なコストをかけていた。しかしネット配信用映像となれば撮影、編集など最小限のコストで、短期間で済む。そのうえ、従来ならばネット動画を自社のホームページに掲載するとなるとそれなりの設備投資が必要であったが、YouTubeならその必要もない。全世界に無料で発信することができるのである。

 自社の顧客対象年齢が若い層の場合、このプロモーションは最大限の費用対効果を発揮するであろう。

 ちなみに余談だが、おもしろいことにメガネストアーではメガネのネット販売を行なっていない。ネットでは度数の細かい調整などができないことが理由だが、ここにもメガネへの愛情とこだわりが見え、好感を持てる。


 このように、こだわりを持ちながら企業色控えめでユーモアある映像戦略を展開たいと考える企業は続々と登場するに違いない。
ネット時代も「CMは時代を映す鏡」であり続けることができるだろうか。ネットCM時代の幕がいよいよ下ろされた。



※1 YouTube…ユーザーがアップロードした動画を無料で全世界に公開できる動画ウェブサイト。2006年10月9日、googleに2,000億円で買収された。


YouTube公式サイト http://youtube.com/

東京IT新聞 10月12日6面より


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