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8堀文明の「次のトレンド・コンセプト」15号 |
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ビストロダルブルと、分土火 |
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2つのお店、4つのシーンを複合したフレンチレストラン。 飲食激戦区、東京は恵比寿に素敵なレストランがオープンした。フレンチレストランの老舗である「ビストロ・ダルブル」と、カジュアルフレンチ「分土火」が移転合体した不思議なレストラン。 4つの空間がひとつの店に共存していて、ニーズによって使い分けられる空間となっている。1階がスタンディング・バーとカジュアルフレンチの「分土火」。 2階がコース主体のフレンチレストラン(ダイニング)「ビストロ・ダルブル」とラウンジ。恵比寿は、クリエイター、外資系企業のワーカー、カップルなど様々な客層の集結する街。 デートでの食事、グループでの食事&歓談、深夜のお喋りや飲酒、etc. フランス料理レストランという基本コンセプトをしっかり貫きながら多様なニーズに対応できるよう4つの空間をMIXした発想は面白い。
特に注目したいのが1階右側のスタンディング・エリア。食事前の1杯を楽しむお客様もいれば、バーだけで楽しむお客様も多い。メニューはすべて一皿500円。 「お野菜たっぷりのキッシュ」、「清和村なすと子羊のムサカ」、「原スモーキーの鮎一夜干し」。イタリアン、フレンチ、スペイン、ギリシャ、など国籍を問わず様々な国の料理が小皿で楽しめるのが魅力だ。 |
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NYのクラブ・レストランTatoo のプロデュースに関わり、東京は六本木のTatoo東京というクラブ・レストランのオープニング、西麻布のバー/アムリタの店長としてその抜群の接客センスと個性で東京中のセレブ客や夜遊び客を魅了し続けた人。 彼の魅力に惹かれて遊びに来る人は多い。彼の素敵なサーヴィスのポイントを挙げると、 ● お客様の顔と名前をちゃんと覚えている。 ことである。 西麻布のバーに江田さんのようなキャラクターのスタッフがいたとしたら、それほど注目に値することはない。が、彼のようなスタッフが最も伝統的で格式高いと考えられている 飲食業態のひとつであるフレンチレストランにいる、というキャラクターの配置が絶妙なのである。レストランにおいて重要な要素が、スタッフとお客様とのコミュニケーションであるということを理解しているオーナー中西さんの戦略である。
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レストランとアートの関係 カジュアル・レストラン分土火の壁面に展示されているが、写真家高木由利子さんの写真。パノラマ状にモノクロの裸体写真を展開している。モノクロのヌード写真という、スタイリッシュでエロティックな映像が食欲と視覚と知性をすべて刺激する。 レストランのような飲食空間に展示される絵画や写真のようなアートは、食事に邪魔にならない程度の節度と食欲以外の感性を刺激して、食欲やお酒を飲みたいという欲求を増幅させるような刺激とのバランスがとても重要。 「エロティックな裸体」写真を、知的なイメージの漂う「モノクロームの映像として」、ミケランジェロやダリを彷彿とさせるような「アーティスティックな手法」で展示する。オーナー中西氏と長い親交のある一流カメラマン高木由利子さんのブレゼンテーションに多くのゲスト達は衝撃をうける。 飲食空間になじみすぎないほどの刺激があり、食欲や飲酒欲を助長する程度の、映像・アートは絶妙だ。ロンドンのギャラリー・レストランSKETCH、西麻布のバー/アムリタ、世界には映像やアートを重要なコンセプトとして展開している飲食店がいくつかある。 今後、食に邪魔にならない・食欲を喚起するレベルのアートを展示するレストランが注目されることが予想されそう。 |
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店舗プロデューサー 堀 文明
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