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8堀文明の「次のトレンド・コンセプト」14号 |
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ジャーナリストが開業したチェコ料理店/ano |
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渋谷から徒歩10分、明治通りと青山通りに挟まれた静かな一角に築40年の民家を改築したチェコ料理レストラン&カフェano がある。 元日本経済新聞の記者で、現在は、NPO法人ユナイテッド・フューチャープレス(ufp)の代表を務める森摂氏が「渋谷に我が家のように過ごせる空間を作りたかった。」とプロデュース&経営しているのが、東京で初めてのチェコ料理をテーマにしたカフェano だ。 そこには、いま日本の若い女性の間で人気が高まっている (森氏談)「チェコ」というコンセプトを縦軸に、ジャーナリストなど幅広い活動から着想を得た様々な「イべント」を横軸にからませた、なんとも不思議で魅力的なコンセプトのMIXが存在する。 この一見、全く結びつかないような2つのコンセプトが微妙に絡み合いながら、店舗の顧客や雰囲気をかもし出す。 もともとチェコ料理を構想していた訳ではなかった。当初は和風のヘルシーなカフェ飯。なかなか思うように行かずにメニュー変更を思いついたのは、カフェの2階にあるチェコアートのセレクト・ショップと提携しているチェコアニメ上映会の客から「チェコ料理が食べたい」との要望が多かったことから。早速、チェコ大使館にメールをし、チェコ料理人ユリさんを紹介してもらった。 |
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| また、チキン、チーズ、アボガド、にんじん、オニオン…など. 新鮮で香りの高い野菜類をたっぷり使いマヨネーズとチーズでアクセントをつけたソースが絶妙なモラビアン・サンドウィッチ。チェコ・モラビア地方独特の味付けだそうだ。
さらにチェコ風リゾット、グラーシュと呼ばれるチェコ風シチューなど、たくさんのチェコ・メニューが並ぶ。マジョラム、パプリカなどの香り高いスパイスと肉や野菜の素材をたっぷりと使った料理は最高に美味。 8種類のチェコビールをそろえたのも日本では初めて。ビール1本、750円から1600円という割高だがファンは多い。地元青山や、渋谷の女性客、チェコというコンセプトに惹きつけられて遠方からもお客様が訪れる。 チェコ文化にちなんだ企画もいくつか開催している。 1. チェコ・アニメの上映会。 2. チェコ料理とチェコ・ビールのスペシャルナイト。試飲会。
イべント・コンセプト ジャーナリストとしての知的な顔を活す。 チェコというコンセプトに加えてここでは様々なイベントを通してPR、集客していくもうひとつの顔がある。オーナー森氏が主幹を務めるufp主催の写真展、同じく街を音楽で癒したいという思いから始めたNPO法人『街角に音楽を』が主催するコンサート。 さらに内外100名余のマスコミ・広報業界関係者で構成される『消費トレンド研究会』のメンバーたちの飲み会など。森氏の興味と行動範囲は多彩。それを反映して様々なイベントが開かれる。 店内奥の個室(森氏の執務室?)では打ち合わせのような会食のような雰囲気の会合がしばし。なんだか、ジャーナリストのプライべート・ハウスに遊びに来ているようなインテリジェントな雰囲気に浸れる。 |
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| 写真、音楽、ジュエリーの展示、ジャーナリストたちの会合、etc. 「森さん」というパーソナリティを軸にして、様々なイベント・会合を通して必ずしも「チェコ」というコンセプトに共鳴しない別の客層も集まってくる。それも、ano の魅力のひとつだ。 このように、「チェコの料理・カルチャー」というコンセプトと、一見何のかかわりもないように見える「イベント開催」というコンセプトが、絡み合いながらanoの独特な客層・雰囲気を醸し出す。 プロフェッショナルな飲食業界のプロデューサーがに何人集まっても思いつかないようなこのコンセプトMIXを、森さんという飲食業界の経験が全くないジャーナリストが実現した。全く無関係に見える2つのコンセプトをうまくひとつの業態の中に共存させていくというかなり高度なテクニックが面白い。
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店舗プロデューサー 堀 文明
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