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8堀文明の「次のトレンド」 1号 |
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密着コミュニケーション 通称:アカバー |
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この狭い空間に、東京中の遊び人、ファッション・モデル、外国人、カメラマン、DJ、etcが、その魅力に次々と引き込まれて行く。週末ともなると、お店の外にまで人が溜まるのである。 ひっきりなしにマスコミからの取材要請が来ているこのBAR。 オーナーの意向で、一切の取材を拒否しており、その存在は、一部の人たちにしか知られていない。 もちろん、僕の取材も断られた。「堀さん、悪いけど、先日も某TV局から2000万円で番組制作のロケーションに使いたいとの要望があったけど、断ったばかりなんだ。」といった状態だ。 残念ながら、店名、住所など、お店の所在を推測させる情報は、一切出すことは出来ないが、そのコンセプトには、マスコミが取り上げたい理由がちゃんと存在している。 |
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●高密度なコミュニケーション空間 ここでは、今主流の「ゆったりしたレイアウト」「ゆとりある空間」など、まったくお構いなく、「異常なほど・狭い・密着」したスペースにお客様が、寿司詰めになっている。 そこは、ゆとりのある、リラックスできるスペースというコンセプトとはまったく対極にあり、むしろ、そこは、「ごちゃごちゃ・狭い・窮屈」なスペースである。 しかし、そうしたお客さま同士が「異常密着する空間」が、お客様同士のコミュニケーションを促しているのである。 ゆったりしたリラックスできる空間に飽きだした人達には、満員電車のような密着感が新鮮で、たまらないのである。 このお店に行けば「そういえば、どこかでお会いしましたっけ?」などと、見知らぬ女性が声をかけてくる。隣り合わせた人と何年来の旧知の友達のように語り合う。もちろん、翌朝になると何を話したか、まったく記憶にないのだが。 ここで長い夜を過ごすのは、ディスコやクラブで遊んでいるタイプの若者達ではない。ここに集うのは、遊び好きなお洒落な大人達なのだ。
ここの店内には、配置とかバランスとか、そんな建築学的・デザイン的な発想をまったく無視した、オーナーのM氏が集めた東欧やロシアの骨董品がディスプレイされている。 まさに、悪趣味で無造作で装飾過剰。鏡、シャンデリア、エロティックな絵画など、 真赤なベルベット地の壁面におびただしい数の骨董品。その悪趣味さは、極めてセクシーである。 ここには、「一流」のデザイナ−のデザイン作業の痕跡などまったくないのだ。 もしデザイナーや、コンサルタントに内装を依頼していたら、真っ先に反対され、出来上がってくる店舗デザインは、おそらく、流行の店舗をコピーしたつまらないものとなっていただろう!
店舗プロデューサー 堀 文明 |
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