「アナログ要素を1つ加えて驚くほど売る法」 12号

あなたなら、どちらを買いますか?



 チラシ DMなどで商品を説明する場合、商品名を分かりやすく伝えることが大切です。そこで今回は、商品名を分かりやすくするための一つの考え方をお話いたします。

 酒屋さんに若い奥さんが料理酒を買いに来たとき、「夕べ料理酒を切らしてしまって、煮物が出来なかったんだけれど普通のお酒でもいいんですか?」と聞きました。

 料理を知っている人ならなんでもないほど簡単な事でも、知らない人にとっては大変なことです。お客様は商品名を聞いただけで、何に使うものか分かりやすいものを求めています。

 いま備長炭を一本2000円で販売しています。この備長炭は、ご飯を炊くときに入れるとご飯がおいしく炊けます。 水に入れると水もおいしくなります。 部屋において置くだけでマイナスイオンでリラックスさせます。お風呂に入れたら…など良い事ずくめなのですが、なかなか売れません。

 そこで、この備長炭を10等分にして袋に入れ、「炊飯専用備長炭」としたらどうでしょうか。思惑どおりさっそく売れていきました。

 価格は10分の1の200円ではなく600円。次に5等分して「水専用備長炭」もつくりました。もうお分かりですね、分かりやすさです。

 手芸屋さんに行った時に見たのは、「手芸専用エポキシ接着剤」でした。20グラム400円。この接着剤は、A剤とB剤を混ぜて使うものです。私が普段使っているのは、50グラム500円のエポキシ接着剤です。 価格の違いをみて下さい。中身は同じ物です。

違いは「手芸専用」と書かれていることだけです。

 あるケーキ屋さんで、カステラに卵白と砂糖で「ありがとう」と文字を書き、敬老の日に販売しました。通常、敬老の日にカステラが売れることなどありませんでした。しかし、このカステラは一日で250本も売れたのです。「敬老の日専用カステラ、おじいちゃん おばあちゃんにありがとうを届けよう」とお客様に伝えただけでした。

 漬物屋さんでは、その年の新しい梅干が出来たので、在庫を早く売りたいと相談がきました。 梅干のパックに「お弁当専用梅干」とシールを貼っただけで、その梅干の売れるスピードが上がりました。

私の店でも、「ひな祭り専用ちらしすし」「子供の日専用ちらしすし」「母の日専用ちらしすし」などを販売します。

「朝専用コーヒー」もいい事例ですね。

 もしコピー用紙を買いに行って、「コピー用紙350円」と「ツイテルコピー用紙350円」と2種類書いてあったら、あなたはどちらを買いますか?





出村邦彦

出村邦彦氏のサイト

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〒920-8025 福島県いわき市平南白土1-12-2
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