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「デザート」から学ぶ、開発の極意。 |
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−「お客様の心を掴むのは至難の業−
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| 我が社は長年デザートの専門会社として、「デザート」の企画、開発を手掛け、その間、多くの企画開発担当者を採用してきました。
女性にとっては憧れの仕事とみえて、募集の都度100人近い応募があり、よくよく人選して採用してきたのですが、なぜか大半の人が短期間のうちに退職してしまいます。社長が悪いのは棚に上げて、なぜかと、改めて退職の原因を探ると、ほとんどが新しい企画開発に行き詰まってしまうのが原因でした。 何を開発したら良いかは「お客様に聞け」と、教科書には書いてありますが、デザートをこよなく愛し、特別興味のある人達だから、きっと新しいアイデアを次々と考えてくれるだろう、と大いに期待をするのですが、その都度裏切られてしまうのです。 やはり、教科書通りにはいかないのが現実です。これは、消費者も明確に答えられない潜在ニーズを掘り起こす開発がいかに難しいかを物語っています。
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新しく生まれる商品は一過性で終わるものが多く、ロングセラー商品として定番化するのはほんの一握りです。和菓子の世界で戦後最大の開発は「イチゴ大福」と言われる位、沢山新しいものが生み出されているようですが、なかなか定着しません。 しかし、改めて「デザート」を構成する要素を分析してみますと、 ・メイン食材 ・容器/器 ・加工、調理方法 ・組み合わせ素材 ・演出小道具 ・盛り付け方、提供方法 ・つなぎ素材 ・その他飾り素材
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冷静に振り返ってみますと、その要因の中に、何か開発成功の極意が隠されているような気がします。 「別腹、別勘定」と言われ、「心を満たしてくれるもの」として、消費者の厳しい目で選ばれる「デザート」。それらの消費者ニーズに応える商品開発は、非科学的ですが、開発者の心の中から湧き出てくるもの、魂のこもったものでなければ通用しないようです。 つい初心を忘れて、小手先の開発をしがちですが、それではやはり訴える力が不十分で、そこそこの成果しか生まれません。 また、せっかくいいアイデアを商品化したとしても、手塩にかけて育てる過程を踏まないと成功はお没きません。最近はスピードの時代、すぐに結果を求められ、それが故に薄っぺらな開発があまりにも多いように見受けられます。そういう私も経営者の立場になると、つい即戦力となる商品開発を社員に要求してしまい、反省しきりです。 「デザート」から得た教訓、「本物づくりに近道なし」。 「デザートは“しゃれ”(洒落)」、開発する人間がもっと柔軟な発想で、遊び心をもって取り組まないとお客様の心をつかむ開発は出来ないし、より多くの人にその楽しさを伝える努力を根気強くしていかないと本物は創れないようです。 コンサルタントとして、いろいろな業界の開発に携わった経験からも、商品開発、事業開発に限らず、やっぱり「本物作りに近道はない」ようですよ。(完)
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内海悟 |
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| 株式会社ミックビジネスシステム 代表取締役、マーケティングコンサルタト 株式会社デザート・カンパニー 代表取締役 * デザートの総合サイト「デザートマーケット.com」主宰
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