デザートに学ぶ、心の時代に売れるモノ 02号

「デザート発想」とは何か

−飽和市場でも“別腹”需要を喚起−

 飲食店の世界で、なぜ今デザートが急速に注目を集めているのでしょうか。デザートは昔からあるし,特に新しくもありません。それなのに、何がそんなに注目を集めているのだろうか? と不思議に思う人も多いと思います。 それはズバリ『デザートのもたらす効果』なのです。

 デザートをこよなく愛する女性達(今や、男性も!)の多くはデザートを「食事の最後に心の満足として食べるもの」として評価しているのです。心の満足とは、食事の時間を楽しく過ごした時にこそ得られるものです。

 つまり、食事の締めくくりとして最後に味わうデザートによって,その店の印象も変わってくるし,お客様が再び足を運ぶかどうかの,重要な役割を果たすことになります。

 飲食店にとってそれほど重要なデザートですが、実はデザートの売上はよく売れている店でも全体の売上の2〜3%しか占めていないのが実態です。それでも、話題になるようなデザートを出せば店の集客につながり,「繁盛店」としても認知される重要なメニューなのです。

 デザートが「別腹、別勘定」と言われ,理屈抜きに女性の心をとらえる魅力を持っている事は前回も触れましたが、この「理屈抜きに心をとらえるモノを提供すること」が今、市場で強く求められています。

 開発を手がけるとき,何をどうすればいいのか、一般的には分かりづらいものです。何をどうとらえ、いかに考えて進めればいいのか、そうした実践方法を、もっとも身近なデザートに置き換えて考える手法を、私は「デザート発想」と名付けました。

 このデザート発想をもってすれば、一見飽和状態にあると思われる市場や業界においても、「別腹、別勘定」となる新しい需要の喚起が可能になります。

 身近なデザートから学ぶ「デザート発想」を適用すれば,「新しい商品開発」,「新しい市場開拓」,「新しいビジネス開発」が容易にできます。そしてこのデザート発想に基づいて、機能、性能、効能を超えた心を満足させるモノの開発を実現する事が出来れば、新しい需要を掘り起こすことにつながります。

 次回から、「デザート発想」の根幹となっている、「別腹、別勘定」がどのような要素から成り立っているのか? など、デザートを更に掘り下げて行きなが「デザート発想」を解説していきます。



内海悟

株式会社ミックビジネスシステム 代表取締役、マーケティングコンサルタト
株式会社デザート・カンパニー  代表取締役

* デザートの総合サイト「デザートマーケット.com」主宰
 https://www.dessertmarket.com


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