すべての業種で営業利益2割を上げる新成長モデルとは…

営業利益2割の経営

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著者 本郷孔洋(ほんごうよしひろ)
形態 A5判 150mm×210mm 本文418ページ
発行 2006年3月9日 ISBN4-89101-183-1
内容 目次と項目   まえがき
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10,290円(税込)
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日本経営合理化協会 出版局 TEL:03-3293-0041 






「営業利益2割の経営」はしがき

 私は30年間、企業会計と経営コンサルティングの現場にいますが、いまほど日本の企業が大きく飛躍できるチャンスを迎えているときはないと実感しています。

 それはあたかも第二次世界大戦が終わった焼け跡から、後に世界を制覇するような企業が続々と生まれたように、新たな高収益企業の誕生を予感できるのです。

 ところで先の敗戦から60年が経過し、日本はマネー戦争という第三次世界大戦に、再び負けたという指摘があります。

 ある人が言っていましたが、外資が日本のビルを買うと、まずトイレとエレベーターをきれいにするそうで、トイレに入っただけで、このビルも、あのビルも外資に買われたとわかるそうです。実際に都心の相当数のビルが外資の支配下にあるようで、いまの日本は、総資産の喪失を考えると、第二次世界大戦に負けた以上の損害だという説があるほどです。

 たしかに外資系ファンドが銀行や数々の有名企業を支配下においたという報道がつづき、都心のど真ん中を外国人ビジネスマンが闊歩しているのを目の当たりにすると、日本がマネーをめぐる世界規模の情報戦や経済戦に負けたことを痛感します。

 日本といえば、この15年もの間、バブル崩壊の後始末に追われっぱなし、多くの大企業がリストラを行い、金融のビッグバンで大銀行は未曾有の再編成を余儀なくされ、規制緩和で公共工事依存型企業(ゼネコン等)の売上は、企業努力もむなしく前年比数十パーセント減が当たり前の状況に陥りました。

 しかし日本企業が苦渋を強いられた90年代は、主役交代、日本の次の飛躍のテイクオフの時代ではなかったかと私は考えています。

 近年、各社の決算数字をみていて、これまでの常識では考えられないような利益を稼ぐ企業が、さまざまな業界で目立つようになりました。

 インターネット企業の好調は大変なものです。ネットバブルの崩壊を生き抜いて、営業利益が50%という従来では信じられないような高収益企業を軒並み輩出しています。

 もちろんITだけではありません。既存の業種でも、ブルーオーシャン戦略といって、例えばビジネスホテルチェーンが従来のやり方を変えて、ベッドを広くするとか、食堂をやめるとかで、機能を特化させて、ローコストオペレーションを実践して大成功を収めて、急速に収益力を高めている企業群も目立ってきました。

 もう一つの大きな変化は、業種から業態間の競争に移って、何屋さんかわからない会社が高収益を上げる例がずいぶん増えたことです。従来型の卸売業が粗利1割を確保するのに必死の状況にもかかわらず、一見では卸業のようにしかみえないのに、粗利どころか営業利益を2割以上もあげたり、15%以上の営業利益を計上している建設土木企業などの台頭が目につきます。

 なぜこんなに利益を出すことができるのか、調べてみると、卸売業のようでメーカー、メーカーのようで小売り、証券会社のようでコンサルタントというように「何屋」かわからないのが共通点なのです。そこにこれまでの業界の常識は通用しません。

 こうした企業群が、これまでの大企業と主役を交代して、次の時代を支えるのではないかと私は期待しています。

 いまこそ、すべての企業が、ひとつの業界の常識にこだわらず「粗利7割、営業利益2割」に挑戦すべき時代だと思うのです。

 かつて経団連会長や臨時行政調査会会長を務めた故土光敏夫さんがおっしゃった「本業にこだわるな、しかし本業からはずれるな」という言葉が私はとても好きです。

 私は、勝手にこの言葉をポジティブに考えています。

 知らない商売はやはり失敗の確率が高い、だからといって本業だけにこだわっていると、明日がありません。私自身、この言葉を無視して大失敗した経験もあります。しかし会計事務所の本業だけを、じっとつづけても大きな発展がないことを身をもって体験してきました。どのビジネスも一緒ではないでしょうか。

 あなたの会社も、これまでの業界の常識にとらわれないで、営業利益2割を目指して、まず身近なところから収益アップを試みてみませんか。

 この本がその一助になれば無上の喜びです。

 私はかねてから、日本経営合理化協会の、経営者の本音に根ざした本造りに注目し、ぜひ一冊出したいと思っていました。それだけに、本書を心を込めて記したつもりです。

 本間登美雄出版局長にはホントにお世話になりました。本間さんなくして、この本が日の目を見ることは無かったと思います。

 辻本郷会計事務所のスタッフにも大変迷惑をかけました。特に宮田真英君には資料作成等多大な労力をお願いしました。余分な仕事を快諾してもらい大変感謝しています。

 また本書に引用させて頂いた各企業の皆さまにも、この場をお借りしまして御礼申しあげます。感謝、感謝です。

 006年1月吉日
本郷孔洋
「営業利益2割の経営」目次

 

 はしがき

 1 すべての業種で営業利益2割をめざせ

    インターネットは経営の常識を変えた

    売上が増えても経費が増えない不思議

    営業利益20%の時代

    むかしはもっと儲かっていた

    なぜケイツネから営業利益の時代なのか

    歌を忘れたカナリア

    消費税アップで粗利の低い商売は衰退する

    いずれの商売も粗利70%の時代に

    小売という固定観念に捉われてはいけない

    中小メーカーだって健闘している

    業態の変化で一石二鳥の成果

    小さな会社でも利益が取れる

    卸業も薄口銭に甘んじるな

    中小卸が業態改革で、薄口銭商売を改善

    サービス化社会の経営

    これからは業種ではなく業態で考える




 2 豊作貧乏型経営をしてませんか

    忙しいのに儲からない

    遊んでいる社長の会社がなぜ儲かっているのか

    企業は「環境適応業」というが

    脇役が主役を喰う時代

    マーケットをヨコに飛べば

    業態を変えると利益率が違う

    スピードこそ利益

    大きくなってもスピードが鈍らない仕組み

    会計にはスピードの概念がない

    ミスマッチに気づかないからスピードが上がらない

    量の誤算、単価の誤算

    商品ごとのグループ編成はやめる

    週休4日と考えよ

    自社のカルチャーに合う人間だけを集める

    高賃金はつづく

    労働生産性に目をつける

    企業経営というのは、成長と安定を同時に達成しなければならない

    なぜ成長戦略をとらないのだろう




 3 中古品ビジネスに目をつける

    未曾有のチャンスの時代

    「お金もヒマもある元気な老人」が急増している

    アクティブシニア向けのエンタテイメントや生涯教育

    IT活用ビジネス

    FC総合ビジネス

    中古ビジネス

    自動車だって中古がいい

    「リユース」という切り口でビジネスを考える

    美と健康

    知識の差別化は利益を生む

    「可処分時間」という考え方

    100円ショップの経済学

    都市国家時代の再来

    何とかしたいけちなサービス

    8合目で終わってしまうサービス

    新規事業はここに注意したい

     1. 設備投資が過大でも、投資した後、利益が後から宅急便という事業

     2. 元手がかからず粗利の高い商売

     3. カニバリゼーション=共食い




 4 どんぶり勘定のすすめ

    どんぶり勘定の再評価

    まずは売上全体をあげよ

    まるで違う固定費型商売と変動費型商売

    デパートは何屋さんなのだろう

    固定費の変動費化はありえない

    変動費で大事な戦略的経費

    社長の交際費は戦略的経費

    固定費型は経費削減より売上を上げること

    深夜営業の功罪

    固定費型はとにかく営業時間を増やせ

    利益は後から宅急便

    損益分岐点より収支分岐点

    現金利益の発想

    前金だから儲かる

    含み資産のもろさ

    減損会計はV字回復の手段

    オフバランスの時代

    感じる決算書

    会計を知らなくても経営できる

    中小企業のいちばんのムダは経理の仕事

    中小企業ミステリー劇場




 5 経営の痛点

    人生の「痛点」

     1.カラオケボックス事業の失敗

      経営の痛点1「得意の時、失敗の原因をつくる」

      経営の痛点2「事業は始める前が肝心」

      経営の痛点3「悪くなると打つ手の知恵がでない」

      経営の痛点4「事業は始めるときより撤退の処理の方がむずかしい」

     2.ソフトハウスの失敗

      経営の痛点5「丸投げの失敗」

      経営の痛点6「商品で成功して商売で失敗する」

      経営の痛点7「有能な人材をみすみす失う」

    経営とは人間の本性に逆らうことを要求することである

      経営の痛点8「顧客志向は難行苦行である」

      経営の痛点9「会社第一主義では顧客志向にならない」

    顧客志向は愛想とハイテク

      経営の痛点10「精神主義は根拠のない楽観主義に陥る」

    マーケティングとマネジメントを混同するな

      経営の痛点11「不況期に販促費を減らす」

      経営の痛点12「中小企業がマネジメントに熱中する愚」

      経営の痛点13「創業者タイプはいつまでもマネジメントを軽視する」

    営業の痛点

      経営の痛点14「営業のエースをトップ顧客担当にする」

      経営の痛点15「前年度の売上上位会社が必ずしも
                 ベスト顧客とは限らない」

      経営の痛点16「前年度売上上位商品が、自社の将来の
                 ベスト商品とは限らない」

    Eメールはマネジメントを変える

      経営の痛点17「いったんルール化されると実態に沿わなくても
                 変えない」

      経営の痛点18「豆電球の法則」

      経営の痛点19「コンピュータは想像力を阻害する」

      経営の痛点20「情報はタダではない」

    「とりあえず法廷で」の時代

      経営の痛点21「自社の定款をおざなりにするなかれ」


 6 経営者は金持ちでなければならない

    マネーの時代

    社長はとりあえずお金で買える幸福を追求する人である

    嫉妬する人、される人

    第三の利益に注目

    もっと踏み込んだ財務戦略を

    雑収入で儲けて何が悪い

    ある若手経営者の資産運用と企業戦略

    社長の個人資産の持ち方原則

    経営者の報酬の取り方

    資産ポートフォリオ

    社長個人の投資の進め方

    私の失敗

     失敗1「海外不動産の失敗」

     失敗2「香港の不動産投資法に学ばず」

     失敗3「仙台でのマンション建設の失敗」

    都合のよい話だけが耳に入る

    投資の基本18箇条

    不動産投資の15箇条

    「手取りいくらか」が個人も会社も資産形成のキーワード

    IPO(株式公開)戦略は是か否か


 7 事業とお金の継続発展

    経営者にも旬がある

    テレビ1台しか残らなかった

    やめる勇気

    事業承継の基本的な考え方

    自社株の対策

    目に見える資産の残し方

    目に見えない資産の残し方

    同族経営のこつ

    着眼大局、着手小局

    後継者も豊かに

    墓場に行くまで金儲けを忘れない

   著者紹介

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「営業利益2割の経営」
●今なぜ営業利益2割超の卸売、不動産斡旋、飲食業が続出するのか

●30年前はどの業界でもいまの倍儲かっていた→儲けの仕組みの変え方

●マーケットをヨコに飛ぶ→脇役が主役に、形のあるモノより無形資産…

●利益倍増市場の狙い方→アクティブシニア、リユース、知識の差別化…

●「どんぶり勘定の良さ」→個別コストより全体売上、前提は固定費型…

●稼ぐだけでなく残すことも経営者の重要な仕事→新たな資産形成

                ■本文総ページ数418ページ
                ■本体サイズ A5判 150mm×210mm
                ■表紙 クロス(布) 
「営業利益2割の経営」机上版ケース
「営業利益2割の経営」皮革装丁携帯版本体
 本文用紙に特薄の高級紙を、表紙に羊皮革を使用した手作りの豪華装丁。
活字の大きさは机上版と同じで、厚さ・重さは机上版の半分となります。多忙な社長様が出張などに持ち歩ける造本で「携帯版」として同時に発売しております。
「営業利益2割の経営」 著者について

本郷孔洋(ほんごうよしひろ)氏について

 経営なくして財務なし、「中小企業の一番のムダは経理の仕事だ」と言い切り、「いまこそ〈どんぶり勘定〉でよいから、企業の成長を第一にすべき時代だ」と主張。

 みずから300人のスタッフを率い財務コンサルティングにあたる傍ら、成長事業や注目市場の研究会を主宰、毎年欧米やアジアをまわり定点観測し、関与先に「金儲けと増益に直結したナマの経営情報」をタイムリーにもたらす異色の公認会計士。

 1945年岩手県生まれ。早稲田大学第一政経学部卒業、同大学院商学研究科終了。辻・本郷税理士法人理事長。東京大学大学院・環境プランニング特別講師、東京理科大学専門職大学院講師。


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