社長の本当の仕事を明快に提示!

第7巻 社長の条件

激動期に会社を伸ばす17大経営鉄則「社長の本当の仕事」を55社の実例で指導する。旧著「人間社長学」に新事例を加えて改訂。

著者 一倉 定(いちくら さだむ)
形態 A5判(15cm×21cm)本文495ページ
発行 1978年1月10日
ISBN 4-930838-07-X

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一倉定の社長学シリーズ

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目次

「一倉定の社長学」社長の条件=社長学篇目次

まえがき
  1. 能率主義の危険/だれか経営学を知らないか/経営学は雑論/真の経営学とは/S社社長の苦悩/業績悪化の原因はどこにあったか/能率病が会社をつぶす/政策転換を勧告する/高収益の受注作戦展開/値上げ要求は経営者の仕事/重役の給料棚上げ/政策を転換し画期的業績をあげる/S社の実例からわれわれは何を学ぶか/能率は部下に任せよう/
  2. お客の方を向け!そこに成果がある/営業力強化こそ緊急事である/製造部長が営業の第一線で/他社の二倍の営業マンで/社長自ら営業の先頭に立て/効率化のための価格政策/
  3. 「捨て去る」ことの大切さ/無気味な業績低下/必死の合理化も空し/工程管理には生産能力を高める力はない/観念的組織管理論にまどわされるな/製品分析は何を物語ったか/社長の断は下る/信じられないような業績回復/「捨て去る」ことこそ革新の第一歩/
  4. 製品こそわが社のいのち/成果は製品にある/製品分析はこうして/製品分析の威力はどのようなものか/捨て去ればいいのではない/値下がりを数で補ってよいか/得意先の政策変更で赤字転落/警報器の使用制限が/市場における危険分散を図れ/同種技術による異種業界の製品を/占有率を忘れるな/限界生産者である得意先は爆薬に等しい/生産性変化率格差/
  5. 放漫な固定資産投資/社員大食堂/社長の乗用車/海の家大邸宅/あちらでもこちらでも/経営者の自重を/
  6. 近代化への夢想から覚めよ/扶養家族/日報の山/読まれない報告書/防衛兵器/常識でムダを省け/ある検討会/近代化への夢想から覚めよ/
  7. 直間比率改善論/社長の疑問/低下していく間接部門の生産性/間接部門削減の目標を/企業経営の厳しさを認識させよ。そこから意識革命が起こる/間接部門とは何か/組織は目標から決まる/
  8. 盲目の資金運用/あけてびっくり玉手箱/売掛金がたまって困る/資金繰表から決定を下す/資金運用計画から設備投資を/勘定あって銭足らず/経営者は資金運用の勉強を/資金運用計画は企業体質強化のため/金利から目を放すな/
  9. わが社の将来の青図をえがけ/10年後のバランス・シートが決まっている/計画どおり病/客観情勢の変化をとらえる/市場の分析から方向を決める/経営者自らの手で計画せよ/いくらの利益が必要か/成果の達成を指導する/
  10. 社長とは決定を下す人である/使命感から出発する/未来像をもて/革新の繰り返しこそ生き残る道/社長とは決定を下す人である
「一倉定の社長学」社長の条件=人間社長学篇目次

まえがき
  1. 顧客のために/神か仏か/おが屑が飼料の値で/値上げ分を原料費に使いきる/毎日味のチェックをする/暴風雨の最中に顧客巡りを/一日二回配送を/顧客あっての企業/
  2. 我が社の未来を語る/我が社の未来を語る/この次は俺の番だ/一国一城の主になれる/僕は株主様だ/未来を語ることこそ労務管理の基本である/
  3. 不平不満の生産者/カウンセラー・システムまでとりながら/部下と話合いをしすぎて/部下の自主的な活動に期待したが/部下の立場に立って顧客を無視する/人間関係病/摩擦なき企業の危険/不平不満はなくせない/能力に合った仕事を与えることなどできない相談である/
  4. 陣頭に立てど指揮せず/動いて働かず/無能な部下ばかりだ/空しい努力/企業の成果は外部から得られる/
  5. 陣後に立って督戦す/セールスマンの情報で新商品を/部下に経営計画を立てさせて/評論家社長/組織いじりばかり/陣後督戦型社長考/
  6. この努力を見よ/重傷の身で経営計画を/経営計画に五千枚のメモ紙を/一万枚の名刺/テープレコーダーを肌身はなさず/お金とお客の話ばかり/手帳に財務の数字を書きこんで/会社を救った社長夫人/
  7. 間違い社長列伝/店舗拡張社長/世話役社長/職位記述書社長/不動産社長/融手社長/パテント社長/社宅社長/
  8. わが子がかわいいのは分かるが/大学卒業と同時に社長にする/七光りだけでは/F電化青年部会/二世の皆様へ/
  9. 経営計画こそ、社員を動機づける最大の武器である/社長は何をする人ぞ/社長自身を動機づける/幹部社員を動機づける/経営計画なくて経営なし/馬謖を切れるか/社長とは会社の将来の方向を決める人である

まえがき

発刊によせて

 本書におさめた二編は、かつて産業能率短期大学より出版されたものである。それを同大学のご好意により、ここに再刊することができた。この紙面を借りて同大学に感謝の意を表するものである。

 「社長学」は1967年11月に発刊したものである。この本の意図は気楽に読める社長「読み物」というものであった。それが意外にも大きな反響があり、如何にこの種の本が求められているかを、今更のように思い知らされたのである。

 それ程求められているのなら、私の持っているものすべてを、社長方にお知らせしようということになり、これが「一倉定の社長学」シリーズを生む動機づけとなったのである。

 内容は、「一倉定の社長学」シリーズのダイジェスト版ともいえるものである。「人間社長学」は、社長の人間像と、もう一つは社長と企業との人間的な関係をとらえようと試みたものである。それと同時に、私自身が実務の中で苦しみ抜いた末に得た、自らの主張を盛りこんだものである。

 そのためかも知れないが、たくさんの読者から「迷いがふっ切れた」「自らの考えに新たな自信を得た」というような感想をよせられたのである。両著とも、右のような読者の反響があったために、再刊もムダではないと思い、若干の補筆改訂を行って今回の刊行となったものである。「一倉定の社長学」との併読を賜われば幸甚である。

1977年11月 一倉定

まえがき

 会社というところは、人間というやっかいな動物の集団である。このやっかいな人間の集団を管理し、自分の思うように働かせようとする社長の悩みは深刻である。

 その悩みを解決してくれるはずの伝統的な人間関係論は、働く人々の立場を尊重し、人々の人間的な欲求を研究して、これを満たしてやれば働く意欲が上がることは間違いない、と説いている。

 しかし、それらの人間関係論は、あくまでも個人または個人と集団との相互関係に限られてしまって、企業の経営には全くふれていないのである。それらの人間関係論を企業に導入すると、不思議なことにyy実は当然のことであるが、社長の指令が前にも増して行き渡りにくくなるのである。

 伝統的な人間関係論は、常に個人が企業経営に優先する思想だからである。といって、社長の意思を強引に通そうとすると、ワンマン・コントロールになって、人々は働く意欲をなくしてゆく。いったいどうしたらいいのか。まったく処置なしというのが、社長のいつわらぬ気持であり、悩みなのである。

 この社長の悩みをどう解決するか、という命題と取組んでみたのが本書である。その解決法は、私の関係した数多くの会社で実効を上げている実証ずみの原理だけに限定した。それは、従来の人間関係論とは、その視野と次元が相当違うのである。

 人間関係を、単なる個人の心理分析から出発して解決しようとしても、そこからは次元の低い目先の解決法しか生まれてこない。人間関係は国民性や社会的習慣によって、そのあり方が違うからである、だから、日本には日本の歴史、風土から生まれた国民性や物の考え方、社会的習慣などから生まれる日本独得の人間関係がある。同時にこれは、他国には通用しないものである。

 その日本独得の人間関係から、日本の企業における独得の人間関係が生まれるのである。そして、企業内の人間関係である限り、企業の業績向上に役立つものでなければ意味がない。

 企業の経営に焦点をあわせ、経済的成果の達成のために、社長はどのように社員を動機づけ、指導しなければならないかを、社長の人間的側面ともあわせて解明を試みたのである。

 本書が、悩み多き社長のために少しでもお役に立てば私の喜びはこれに過ぎるものはない。

一倉定

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