社長がやるトップセールスの極意
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中村天風成功哲学シリーズ

この不況の中、社長はいかに変化を先読みし、会社を守り抜くか─

佐藤式 先読み経営

典型的な中小企業だったスター精密を、創業者の父を助けながら東証一部企業に育て上げた著者が、好不況に左右されずに着実に成長する《佐藤式 先読み経営》の全ノウハウを初公開した経営者必読の書。

著者 佐藤肇(さとうはじめ)
形態 菊判 225mm×152mm
本文448ページ
発行 2009年10月25日
ISBN ISBN978-4-89101-262-5
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本書の特徴

  • この不況のなか、社長はいかに変化を先読みし、会社を
    守り抜くか─
    典型的な中小企業だったスター精密を、創業者の父を
    助けながら東証一部企業に育て上げた著者が、好不況に
    左右されずに着実に成長する《佐藤式 先読み経営》の
    全ノウハウを初めて公開。
  • 30余年に及ぶ経営体験の中から確立された
    「どんな局面にもビクともしない岩盤の事業体質づくり」と、
    「数字に裏打ちされた繁栄への事業戦略」を、
    現役社長ならではの端的で分かりやすい説明で明示。
  • 売上減少局面でも揺るがずに、5年10年先の発展を築く
    「景気・市況の正しい読み方」、5年で無借金経営を実現する「資金運用法」「設備投資のやり方」「人件費コントロール」など、自社の磐石な経営基盤を築く【長期経営計画シート集】を収録した、経営者必読の実践書。

◎本文総ページ数448ページ
◎本体サイズ 菊判225mm×152mm

 

目次

序章 会社と社員を守り抜く経営
先人の知恵を無にしない/経営の目的とは/先を甘く読むと会社を危険にさらす/いま何をすべきか
1章 絶対に会社を潰さない10の鉄則

【鉄則1】 絶えず5年先までの最悪の事態を想定しておく

社長の最大の役割/[条件1]5年先までを見通す/[条件2]見通しを貸借対照表(BS)に表す/社長とは会社の数字を意図的に創り出す人/[条件3]見通しは「良い」「普通」「最悪」の3つの場合を想定する/[条件4]見通しは1年ごとに見直す

【鉄則2】 捨てる勇気をもつ
売上至上主義を捨てよ/バランスシートには何が書かれているか/経営の合格基準/総資本回転率を上げよ/中小企業の良さを活かす経営/捨てる勇気を持て

【鉄則3】 健全性を最重要視せよ
どんなことがあっても絶対に潰れない体質/健全性をはかる3つの指標/流動比率はもう意味がない/健全性を第一に守れ

【鉄則4】借金で大きな買い物をしない
「長期の健全性」という指標/経営には踊り場を設けろ/設備投資は減価償却の範囲内でやる/余計な借金をする会社

【鉄則5】カネの「出」よりも「入」を1カ月早める
運転資金がわからない社長は会社を潰す/わが社のカネの「出」は適正か/資金余裕を生む「入り」と「出」の5%サイクル

【鉄則6】在庫は付加価値の4カ月以内に抑えよ
在庫が少なくて倒産した会社はない/儲かる在庫と儲からない在庫/適正在庫は付加価値の4カ月分

【鉄則7】一円も無駄にしない社風をつくれ
手許現預金はいくらあればよいか/社風こそ社長自らがつくるもの

【鉄則8】現金創出力を高めよ
キャッシュ化速度を速めよ

【鉄則9】5年先のBS計画のない借金は御法度
返すアテのない借金をしていないか/アンダープライムで借金をする

【鉄則10】減収しても増益する体勢をつくる
固定費を変動費化せよ/経費を増やして増益する〜新聞販売店A社の減収増益事例/自社の実態に合わせたPLにつくり変える

 

《佐藤式先読み経営》実践編

2章 自社の「本当の姿」をつかむ
改善すべき問題点はなにか/社長流のBSにつくり変える/会社の将来は過去の延長線上にある/佐藤式経営のBSにつくり変える/【財務実績のまとめ手順】/社長としてのPLの見方/社長流のPLにつくり変える/【佐藤式PL運営基本実績のまとめ手順】/会社の実態は「額」ではなく「率」をみる
3章 事業の将来を的確に読む
PLは体力、BSは体質
佐藤式先読み経営計画 【1】長期事業計画
5年先までの経営ビジョンを設定する/自社の成長性を読む「成長係数」とは/「攻める経営」「守る経営」「捨てる経営」/《製造業A社の部門別事業計画》/《小売業B社の店舗別事業計画》
4章 確実に会社に利益を残す経費の使い方
【2】付加価値配分目標計画
利益は引き算でなく足し算で考える/経営の本質/稼ぎの大きさと社長の器/確実に会社に利益を残す付加価値配分計画の立て方/(1) 過去3期分の配分実績をみて自社の実態を把握する/(2) 5年後の配分目標を仮設定する/(3) 4年度から初年度までの配分目標を仮設定する/会社におカネを残す付加価値配分目標の立て方
【3】運営基本計画
社長のポリシーを5年後の目標損益計算書に反映させる
5章 給料は上げるが人件費総額は下げる
人件費計画なくして経営なし
【4】人件費計画
[検討1] 今後5年の社員の待遇をどうするか
(1) 5年先の「人件費係数」を決める/(2) 5年先の昇給率を決める/【実習1】今後5年の正社員の給与額を計算する/増員しなくても人件費は年々増える/【実習2】今後5年の正社員の減員数とマイナス人件費を把握する
[検討2] 今後5年の人員枠をどうするか
社員の適正数は「労働生産性」が決める/【実習3】各年度末の人員枠を決める
[検討3] 今後5年の労務構成をどうするか
ポイントは退職者の補充/【実習4】正社員および臨時社員・再雇用社員の増員計画を立てる/事業経営の差はどこから生じるか
6章 無借金で設備投資を続ける法
設備投資と減価償却の定石
【5】設備投資計画
  [工程1] 既存資産の償却費を算出する
  [工程2] 新規投資総額の枠をつかむ
     設備投資を間違えない3つのチェックポイント
  [工程3] 各計画年度の投資科目と金額を決定する
7章 資金繰りに苦しまない《正しい資金調達》
運転資金からキャッシュを捻出する
【6】運転資金計画
  [方針1] カネの入りと出に1カ月の差をつける
     1カ月の資金余裕を生む「5%の法則」/手形を切らないと会社は潰れる
  [方針2] 在庫を付加価値の4カ月分に減らす
  [方針3] 手許現預金を日商分に減らす
    運営基本計画の実現性をカネの面から実証する
8章 5年で無借金に挑戦する(その1)
資金運用の要「固定資金余裕」を確保せよ/無借金経営を実現する資金運用の2大鉄則
【7】資金運用計画
  【固定資金の源泉】
【8】税金関係計画
  【固定資金の使途】
  【運転資金の源泉】
  【運転資金の使途】
9章 5年で無借金に挑戦する(その2)
【9】金融計画
  借金返済フロー/修正計算
【10】財務計画
最終章 優秀2社の《先読み経営》実践例
長期経営計画を実践する
【事例1】10年連続増収増益・無借金経営を実現〜婦人用装飾雑貨販売Y社
実践策(1) 取扱い商品の品種転換と選択・集中/実践策(2) 仕入ルート開発/実践策(3) 4つの業態とスクラップ&ビルド/実践策(4) 海外進出/実践策(5) 正社員比率の抑制/実践策(6) 借入返済しながら出店拡大
【事例2】会社全体の能力を一回り大きくする〜新聞販売業A社
社長の長期計画を全社員に浸透させる/発展への「好循環サイクル」をつくる
 

あとがき

著者紹介

 

《佐藤式先読み経営》 長期経営計画 実習シート集(巻末特別付録)
 
<実習1> 佐藤式財務実績(バランスシート)
  ・実習1-資料(1) 財務実績のまとめ手順
  ・実習1-資料(2) 貸借対照表の整理
  ・実習1-資料(3) A社の3期分の財務実績
 
<実習2> 佐藤式運営基本実績(損益計算書)
  ・実習2-資料(1) 損益計算書の整理
  ・実習2-資料(2) 運営基本実績の作成手順
  ・実習2-資料(3) A社の3期分の運営基本実績
 
<実習3> 長期事業計画
  ・実習3-資料(1) 製造業A社の部門別付加価値計画
  ・実習3-資料(2) 小売業社の店舗別付加価値計画
 
<実習4> 付加価値配分計画
  ・実習4-資料(1) A社の付加価値計画

<実習5> 運営基本計画
  ・実習5-資料(1) A社の運営基本計画
  ・実習5-資料(2) A社の運営基本計画(完成)

<実習6> 人件費計画
  ・実習6-資料(1) A社の人件費計画
 
 <実習7> 設備投資および償却計画
  ・実習7-資料(1) A社の設備投資および償却計画

<実習8> 運転資金計画
  ・実習8-資料(1) A社の運転資金計画

<実習9> 資金運用計画
  ・実習9-資料(1) A社の資金運用計画

<実習10> 税金関係計画
  ・実習10-資料(1) A社の税金関係計画

<実習11> 金融計画
  ・実習11-資料(1) A社の金融計画

<実習12> 財務計画
  ・実習12-資料(1) A社の財務計画

まえがき

 2008年秋からはじまった世界的不況はまさに未曾有であり、いったいどこまで悪くなるのか、一年たった今も、誰ひとり正確に見通すことができない状況にある。

 そんな経営環境の真っ只中、私は父・佐藤誠一が創業したスター精密の社長に就任することになった。これも亡き父の「この難局を乗り切り、会社と社員を守り抜いて、さらなる発展を築け」という、天からの配剤であると真摯に受け止め、自らの責務を果たすため身の引き締まる思いで経営にあたっている。

 それにしても、いま多くの経営者はこの逆境の中で自分の会社をどう守ればよいか、不安な気持ちで経営されているのではないだろうか。

 当然のことながら これまでと同じやり方をしていたら、利益の出ない赤字体質に転落するばかりか、あっという間に資金がショートして会社は潰れる。たとえPLのうえでは毎年増収増益でも、会社が潰れる時代である。

 事実、ここ一年の間、イケイケドンドンの頃と同じ甘い見通しで拡大路線に走り、野放図に在庫や売掛金や人員を増やす一方、資金のほとんどを銀行からの借入でまかなっていた会社は相次いで倒産している。

 今後しばらくは、少しでも先を甘く読んだり、あるいは採るべき策を間違える会社は、たとえ上場企業であってもあっけなく潰れる。まして、資金力のない中小企業などひとたまりもないだろう。

 こういうとますます不安を駆り立てているようだが、しかし、時代がどんなに変わろうとも、経営には普遍の鉄則というものがある。この鉄則を、経営者が世の中の流れを読みながら先手を打って実践すれば、どんな経営環境になっても絶対に会社を潰さずにすむ。

 ありがたいことに、わが社には創業者である親父が社員6名の町工場を東証一部上場企業に築き上げるまでの50年間に蓄積した、数々の経営の鉄則とその実践ノウハウが残されている。

 私は入社以来、親父から徹底的にこの経営ノウハウを叩き込まれ、親父の死後、経営のバトンを渡されてからは、現在の先行き不透明な経営環境に合うように常に進化させながら、徹底的に実践している。

 ところで本書は、日本経営合理化協会の牟田理事長から「日々不安な気持ちで経営されている全国の中小企業経営者のために、指針となる本を」という強いご要望をいただき、この経営の鉄則と実践ノウハウの全貌をはじめて公開したものである。

 不遜を覚悟で言わせてもらえば、本書「佐藤式先読み経営」は、私の35年に及ぶ実務経験に基づくものであり、経営経験のないコンサルタントが説く机上の経営論とは一線を画す実践的ノウハウであると自負している。

 それゆえ、本書が悩み多き経営者の強い味方となると信じて疑わないが、一社でも多く、この「佐藤式先読み経営」を自分のものとし、明日への繁栄を築いていただければ、これに優る喜びはない。

 二〇〇九年十月吉日

          
佐藤 肇

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